防衛省もあれだけいい加減なことをしていれば予算も厳しくなるのは止むを得ないだろうが、防衛省には大打撃だろう。
正面装備も軒並みゼロ査定や減額では自衛隊も苦しいだろうが、これまでの調達価格が何とも高額だったように思うので今後は調達方法の変更などで価格を引き下げる努力が必要なのかも知れない。
その煽りを食って「ATD-X(心神)」の予算も半額以下に削られてしまった。それもやむを得ないのかもしれないが、先進技術開発についてはたとえそれが兵器であっても積極的に投資していくべきなのだろうと思うがどうなんだろう。
自衛隊の戦闘機は出来ればF-2でF-4を更新して時間を稼いでその間に次を国産すると言うのがもっとも良い方法だったように思うが、F-2がこけてしまったのでそれが出来なくなった。
実際にはそれでも良かったんだろうけど航空自衛隊は更に上を求めたかったようだ。今更F-15やF-18を買う気はないだろうし、攻撃機のF-35にもさほどの興味を示してはいないようだ。
自衛隊の希望は希望としてやはりこの国にはまだまだ武力を蓄える必要があるだろうし、それ以上に先端技術を磨いて行く必要がある。航空機と言うのは先端技術を養って発展させれば裾野の広い波及性の高い格好な産業だろう。
兵器と言うといやな顔をして「そんなものよりも社会保障を」と言う人も多いだろうが、それは次元の異なることで同じ場所において比較すべきものでもないだろう。その他にも小型旅客機を開発しようと言う三菱のMRJもそうだが今後の日本の産業発展を考えれば投資をしておいても決して損のない分野だろうと思う。予算を押さえる立場の財務省は財布の口を締めるのが仕事なんだろうからとにかく今必要がないものは削ろうと言うことなんだろう。
国家予算の半分を社会保障費と国際返済が占める硬直予算ではなかなか難しいのかもしれないが、先端技術には出来るだけ金を出してこの国の未来に備えて欲しいと思う。
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