北朝鮮問題でも6カ国の枠組みから外されて孤立を深め、一体この国の外交とは何なのだろう。またもおらが村の意識をむき出しにして国家の行く方向を踏み外すのか。
米国追随が唯一の外交ではない。他にオプションがあって良い。しかしそれは現実に国の安全を保証出来るものでないと意味がない。イラク戦争は始めから米国の裏の思惑が見え隠れして胡散臭さが付きまとっていた。
イラクから手を引こうとしている国家が後を絶たないのはそのためだろう。そこに日本は未だに航空自衛隊を派遣している。これが良いのか悪いのかは意見が分かれるところだろう。
しかしアフガンのテロはイラクとは全く事情が異なる。複数の民間航空機をハイジャックして乗客を道連れに無防備な都会の建造物に突入するのは過去に例のない言語を絶する暴挙だろう。
日本の特攻になぞられるが特攻とは全く異なる。特攻は戦争状態の敵に向って通常の戦法ではどうにも対応出来なくなった日本軍が切羽詰って考え出した戦法だ。その方法には非難を受けるところはあるだろうが相手は交戦中の強力な戦闘部隊で無防備、無抵抗な民間人ではない。
そうしたテロに対して被害国が追及の手を緩めないのは十分に理解出来るし日本がその標的にならないとは誰も保証出来ないだろう。
内政に関してはいろいろな方策が考えられるだろうし与野党で異なったアプローチがあってもいいと思う。しかし外交や安全保障で米国に追随しないのならそれに変わる国家戦略、安全保障、外交方針を示すべきだろうし、単に総選挙の争点として国家の根幹に関わる政策を弄ぶべきではない。こんなことを続けていたら日本は国家の基本方針さえ決定出来ない国として日本の国際社会での地位を下げるだけだろう。
取り敢えず当面の相手である与党が困っているから政権奪取のためには安全保障でも外交でも使えるものは皆使って権力を手にすれば良い、その先は政権を取ってから考えようといったおらが村内の意識は国際社会では全く通用しないことを60数年前に莫大な犠牲を払って体験したのではなかったのか。
政権政党に名乗りを上げるのならもっと大きく目を開いてしっかりと国の行く末を見つめるべきではないのか。
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