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食品業界で不祥事が続いている。賞味期限の偽装もとんでもないことだが、どこぞの精肉業者や食鳥加工業者のように中身を偽るなどもう言語道断という他はない。

賞味期限というものは概ね安全率をかけて余裕を持たせてあると思っているので多少は賞味期限を過ぎたものでも食べてしまうことがあるが、こうなると危なくて賞味期限内でも無闇にものを食べることが出来なくなる。

食品会社にしても営利企業なのだから利益を求めるのは当然のことだろうが、それは正当な企業競争によりコストダウンを図るなり良い製品を市場に出すことで行っていただきたい。

賞味期限の切れたものをその期限を偽装したり別の安い原料を使用して高級な商品であるように装うなどは倫理に反するどころか犯罪そのものだ。精肉加工業者の経営者は詐欺で逮捕されたようだが当然のことだろう。

食品業界に限らず何ごとにも業務には誠実であるべきだと思う。やるべきことを尽くした上での結果であってそれもしないで人を騙すようなことは現に慎むべきだ。

職務に誠実であるべきということは私企業だけでなく公務員にしても同様だろう。過去にもその例は数多あるが今は元防衛省の高級官僚が槍玉に上がっている。

この人も精一杯仕事をしてきたのだろうが、上り詰めて権力を手に握ると余計な方向に目が向くのだろうか。兵器の調達価格は天文学的な数字に上るものもあるので受注する企業もあの手この手で迫るのだろうがそれにしても毎度のことながら接待攻勢だの賄賂などと言うと割り切れないものを感じる。

調達発注は業務として行っているのであって個人の金で個人のものを買うのとは訳が違う。製品の能力と価格、任務適合性などをしっかりと判断して良いものを発注すべきだろう。

大体、「お前の金じゃねえだろう。」と一言そう言ってやりたいと思うのは僕だけではあるまい。権力というのは業務を的確且つ誠実に行うべきためのものであって個人の欲望を満足させるためのものでもあるまい。日本を代表する秀才なのだからそのくらいのことは理解していただかないと困るだろう。

ただ、この国の人たちが偏向した潔癖感を持っているのも問題かもしれない。スポーツと言うと「爽やか」というイメージを強く持つが、スポーツも「勝ってなんぼ」の世界で野球もサッカーも相撲もモータースポーツも結構どろどろした部分があるが、そういうことはあまりあれこれ言わないようだ。

球を投げたり打ったり蹴ったりするのが上手いのが才能なら頭が良いのも同じ才能なのだからもう少し評価してやってもいいように思うがいかがなものだろう。あまり邪険に扱うと官僚のなり手がなくなって国家の行くべき方向を誤ることにもなりかねない。

それにしても何よりも職務に誠実であるべきこと、やるべきことを尽くすこと、それを忘れてしまっては企業も国家も明日はないかも知れない。

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