イメージ 1

男と女を比較すると一般的には男の方が体格も大きく力も強い。昆虫などではメスのほうが大きいという例がたくさんあるが、高等動物になるとオスの方が概して体格も大きく力も強いようだ。しかしだからと言ってそれだけで男の方が強いと単純に判断するのは早計かも知れない。

出生時、男の子は女の子よりも若干多めに生まれてくるそうだ。女100人に対して男は105人くらいと何かの本で読んだが、男の方が育ち難く成人する頃にはほぼ同数になっているそうだ。つまり男の方が子供のうちに死んでしまう確率が高いということだ。

成人しても男の方が死ぬ確率は高いようだ。正確な数字ではないが、自殺者の記事も男の方が目に付くようだし、孤独死等も女の人が死んだという話は滅多に聞くことがない。大方男性の孤独死が目立つ。当然平均寿命も男の方が短い。

離婚後の男女の生活も女性は離婚すると自由にのびのびと生きているようだが、男の方は家事負担などのためか孤独に弱いのか萎れてしまうことが多いようだ。その傾向は特に年配の方に著しいようだ。

今時の若い人たちはどうか知らないが年配者は妻を失うとその日からの暮らしに戸惑ってしまう人が少なからずいるようだ。

洗濯は今は機械がやってくれるからさほどの負担にはならないかも知れないが、炊事はそうは行かない。外食や出来合いの弁当では栄養が偏るだろうし、味気ないだろう。まして一人の部屋で弁当を突くのはかなり精神的には堪えるはずだ。

その結果、復縁を求めるあまり行き過ぎた行動に出てトラブルを起こすのも最近は男の方が多いようだ。

そうした精神的な孤独感に加えて家事負担が重なり、その上仕事でストレスを溜めれば勢い酒の量も増えて体を壊す要因になりかねない。そしてその結果が突然死ということになるのだろうか。

これでは生物学的に体格が大きいとか、あるいは後天的にいくら筋肉を鍛えて馬鹿力を出してみたところで男の方が強いなどとはお世辞にも言えない。

もっともこれは一般的な傾向であって個人的に見ていくと異なる例も数多くあるのだろう。独り身になって自由な生活を謳歌している男性も大勢いるのだろう。

しかし、自分自身そうした弱き男たちの一員として精神的にも実生活上も男の自立を強く主張したいと思う。そんなことをしなくても幸せな夫婦生活を全うすれば良いと言うかも知れない。それは全くそのとおりだと思う。

しかし、女性が経済的に自立することが容易になった今時のこと、自分に重荷にしかならない男を切り捨てて身軽に生活を楽しもうという女性が増えたとしてもそれが決して道義に反することと非難は出来ない。

男たちよ、帰り際に酒など飲んでいないでたまには早く帰宅して家事でもしてみると良い。一人で生きるということはしてもらう生活に浸りきった男には決して容易ではないかも知れない。

それでも男たちよ、ある日突然絶縁された時に備えて自立して生きる方便を身につけておこう。それはある意味自分自身を守るための危機管理なのかも知れないのだから。

もう女性達は経済的な自立という点では男と肩を並べているのだから、男だけがその生存に関わる生活を女性に依存していることは脆弱性を補うこともなく敵にさらけ出しているようなものだ。

食糧の自給は国家レベルで見れば戦略的に極めて重要なことだという。食料自体が戦略物資としての位置づけを確固たるものにしているこの世界の中で先進国で食料の自給手段を真剣に考慮しないのは脳天気な日本だけのようだ。

個人のレベルでも食は生存に関わる重要な要因で兵糧攻めなどという戦術があるように食を絶たれると個人の自存に重大な脅威となることは間違いない。

妻がいないと食卓の前に佇んで途方に暮れるような男は女から見れば愛すべき存在なのかも知れないが、個体の生存のためには極めて宜しくない。

真に強い男になると言うことは体を鍛えて筋肉を蓄え力を出すことではなく衣食住にわたって女性依存から脱却して自立することだということを世の男性諸氏に強く訴えておきたい。

日本ブログ村へ(↓)

https://novel.blogmura.com/novel_long/