これはたいへん目出度いことだ。今後日本はハイテク技術立国を目指す以外にはこの先の繁栄を維持して国を生き残らせる道はないと僕は信じている。
ハイテクとは航空機、ロケット、ナノテク、電子技術、鉄道、自動車、省エネ、他にもいろいろあるだろうが、世界の工場たる大量生産については今更中国、インド、ブラジルなどある程度の技術を持って豊富な人口と低賃金に裏打ちされた国には抗すべくもないだろう。
高度な技術を保有し、それを国家の繁栄の基礎として位置付ける以外に今後日本が右上がりの繁栄を享受する道はないと思う。その意味でH-2Aの打ち上げ成功は日本の今後の生き方を位置付けるためにも意味深い。
アステロイドベルトの小惑星「イトカワ」に衛星を着陸させた日本の技術も立派なものだし今回のつき探査衛星の打ち上げ成功もハイテク技術立国日本の行く末を印象付ける意味で極めて重要な出来事と思う。
日本は官民とももっと技術開発に金を注ぎ込んでも良いのではないか。他国には出来ないハイテクをバックボーンに国を繁栄させる方法を真剣に考えるべきだ。技術開発のための金など幾らでも調達出来るだろう。
三菱重工で小型旅客機を開発するかどうか検討しているというが500億くらいの金など国家予算の配分次第でどうにでもなることだ。
失敗を恐れ失敗を揶揄するような風土からは新しい技術は生まれない。技術開発というのは長い目で見るべきものでその結果を旦夕に評価すべきではない。