気持ちはあるが、疲労の残った筋肉では思うように体を動かすことが出来ない。おお、DVDプレーヤーの経過時間が恨めしい。誰がこんなきついプログラムを考えたんだ。こんなゴムひもと思ったバンドが無闇と重い。汗が滝のように流れる。
こんなに汗をかくのは登山以来だ。急坂を30キロくらいの荷を背負って登っていく時の汗のかき方に似ている。でも動きは比較にならないほどに激しい。しかし、動かないと思っている体も不思議なことにはキックも脚が心なしか高く上がるようになっている。
でも脚なんか高く上がっても脂肪が落ちないと話にならないのでプログラムの完全消化に必死で努める。ビリー体長の、"Count it, count it, give me an attitude! work,work, work out!"の声が響く。只者じゃない姉さん達はそれに答えて元気な声を出しているが、こっちは声も出ない。ただぜいぜいと息をするだけ。
ひとつのプログラムが終わるたびに "Good job, walk it out." なんて言うが、よくやったどころじゃない、あんたの作ったプログラムについて行くだけでも死ぬ思いなんだ。本当に死んだらどうするんだ。
そして何とか今日のプログラムも終わった。速くてついていけないものもあるがまあ90%は消化しただろう。水につけたように濡れた衣類は洗濯へ。そして計測結果は、
体重:81.8キロ
おお、すばらしい。それでは体脂肪率は、
体脂肪率:20.6%
何だ、増えてるじゃないか。まあこれもいい加減な機械だから計測誤差ということにしておこう。筋肉を休めてまた明日のプログラムをがんばろう。体感的には間違いなく細くなっているのだから。