超高齢社会の歯科医療。日々、歯の根元にできる虫歯治療との闘い。 | 隠れキリシタンの島で隠れてない歯学博士 高﨑智也のスローライフブログ

隠れキリシタンの島で隠れてない歯学博士 高﨑智也のスローライフブログ

歯学博士/長崎大学臨床教授/東北大学非常勤講師
手術用顕微鏡を全ての診療室に導入し、1本1本の歯を大切にします。
歯科衛生士と共に取り組む予防歯科。
裸眼では見えない噛み合わせの調整、痛みが少ない歯ぐき蘇り手術を行っています。



長崎県平戸市の西に位置する生月島で開業して18年目を迎えた。

島民の65歳以上の方の割合は、40%を既に超えている。超高齢社会だ。


そんな中、日々の診療で増えている治療がある。

歯茎が下がり歯の根元に虫歯ができてくる。

専門用語で『根面(こんめん)カリエス』と呼ばれる。


昔は悪くなったらすぐ抜かれていた。

しかし予防の意識が高まり歯が高齢になっても残っている場合が増えてきた。

そのため増えてきた虫歯だ。


一本、二本というより次々と現れるので、厄介だ。

通院が困難な方もおられ、通常の虫歯治療が難しい場合もある。

そんな時は通常の使うレジンという樹脂ではなく、グラスアイオノマーという昔からある材料を使う。


グラスアイオノマーは海外では、普通に虫歯治療に使われている。

日本では保険点数が低いためか、あまり使われていない。

しかし今後見直される時代が僕はやってくると予想している。


電波人間タックルの様に、エイッ!ヤ!トー!とやっつけられたらいいのに、臨床ではそうもいかない。

と最後に強引に貼り付けた写真とつなげてみた。