セカンドオピニオン。噛むと痛い。柔らかい食事しか出来ません... その治療... | 隠れキリシタンの島で隠れてない歯学博士 高﨑智也のスローライフブログ

隠れキリシタンの島で隠れてない歯学博士 高﨑智也のスローライフブログ

歯学博士/長崎大学臨床教授/東北大学非常勤講師
手術用顕微鏡を全ての診療室に導入し、1本1本の歯を大切にします。
歯科衛生士と共に取り組む予防歯科。
裸眼では見えない噛み合わせの調整、痛みが少ない歯ぐき蘇り手術を行っています。

昨日、一本の電話が入る。

今年の1月に他院でいれた歯が痛くて噛めないので診て欲しいと。

佐世保方面の方で、平戸の方ではない。

今日の午前中に時間が取れたので、診せて頂く事にした。

 

まず話を聞くと、昨年から今年の初めにかけて、とある歯科医院に通院されていたらしい。

研修施設にもなっていて、歯科医師が何人もいる大規模な病院だ。

 

毎回、麻酔も痛いし、治療も痛かった。

言われるがままに全部治療されてしまった。

噛み合わせがおかしいと訴えても、これで大丈夫と言われ、それ以上調整してくれなかった。

もうそこには行きたくないので、こちらで診て欲しい。

 

診察させて頂くと、ほとんどの歯が見事に治療されている。

それも保険診療ではなく、自費診療なので、かかった治療費はかなり高額だ。

治療前の状態がわからないので、何とも言えない。

しかし、

 

ここまで治療する必要が本当にあったのだろうか?

自分が、その方だったら、同じ様な治療を選択するのか?

自分の家族に同じ様な治療をするのか?

 

と治療を行った若い歯科医師には、問いたい。

それ以前に、そのような治療を若い医師にさせる院長の責任は重いと思う。

今回の方、お一人だけなら、時に治療が上手くいかない事もあると思うが、先日、同じ病院から、別の方も来られたので、普段の診療の流れがそうなっているとしか思えない。

同じ歯科医師として、本当に残念で仕方がない。

 

そう書きながら、僕自身が、歯科医師として優れているとは思っていない。

ただ真摯に何歳になっても学びを続ける良い師匠と呼べる先生方に出会えて、今の僕がある。

歯科医師18年目になるが、今でも結果が出せず、ご迷惑をおかけする方がいる。

そのために、勉強を続け、もっと上手くなりたい、100%の結果を出したいと精進を続けている。

自分がどんなにベストを尽くしても患者さんが噛めないと訴えるなら、それは、やはり治療が上手くいっていないと認めるべきで、どんなに高い被せ物を入れていたとしても自分の責任でやり直しすべきだと僕は考えている。

 

次回から...

続きは、http://www.nteeth.com/2016/08/25/secondopinion/