インプラント埋入予定の方の模型とCT分析とにらめっこ... | 隠れキリシタンの島で隠れてない歯学博士 高﨑智也のスローライフブログ

隠れキリシタンの島で隠れてない歯学博士 高﨑智也のスローライフブログ

歯学博士/長崎大学臨床教授/東北大学非常勤講師
手術用顕微鏡を全ての診療室に導入し、1本1本の歯を大切にします。
歯科衛生士と共に取り組む予防歯科。
裸眼では見えない噛み合わせの調整、痛みが少ない歯ぐき蘇り手術を行っています。

ここ最近、模型とCT分析とにらめっこする時間が長かった。

理由は、今日の午後予定しているインプラント埋入にどうしてもGBR(骨造成)が必要だから。

僕は、血流の確保、侵襲を少なくするため、メスを使わないフラップレスで埋入させていただく事が多い。

しかし、全ての方に、その方法では出来ない。

そうすると、次の手を考えなくてはいけない。

様々なメンブレン、骨補填材が出ていて、それぞれに一長一短ある。

僕が材料の選択で重視するのは、僕の手技に合うかどうかだ。

他の先生が◯◯を使っているから、同じ物を使おうとは思わない。

患者さんに対して責任を取るのは、術者である僕なのだから。


今日は、やや舌側よりに切開線を入れ、歯槽骨頂の角化歯肉を頬側に移動、骨膜下を広げポケットを作り、そこにβ-TCPを入れて骨造成する。

下川公一先生に学んだ遊離歯肉移植の考えをアレンジして、角化歯肉と角化歯肉のスペースは、少し空いていても、角化歯肉の再生を誘導出来ているので、無理に減張切開は加えず、シンプルな一回法で終える予定だ。

2008年の夏に、サンフランシスコで開催されたDr.ラムのセミナーに参加してから、今の方法が僕のスタンダードになっている。

5年以上、経過をみさせてもらっている人たちが出てきた。

様々な方法があるが、侵襲が少なく、インプラント周囲炎も起こりにくい、こんな方法もあるよと、いつか報告できたらと思う。

 GBR(β-TCP)

頭の中では、何回もシミュレーションができた。

あとは、それと同じイメージで実際に治療ができるかどうかだ。

インプラント1本、1本の埋入に、ベストを尽くす。



本日も皆様と共に、良い一日でありますようにニコニコ