西の端の小さな島の歯科診療所での話。
登場人物
N(40代 歯科医師 島生活10年目)
S(80代 女性患者さん 最近義歯をセット)
T(20代 歯科衛生士 平戸出身)
D(30代 受付&TC 生月出身)
本日、義歯調整が終わった後の会話。
N「もっと噛めるようにしますからね。
奥で色々噛めるようになると若くなります。」
S「そういえば、妹から言われたよ。
や~らしゅうなったて。
妹に、あんたぐらいよ、そう言ってくれるのと言ったのよ。」
N「いやらしくなったんですね。
硬いものが、もっと噛めるようになると、
もっと、いやらしくなりますよ~」
アシスタントについていたT、Nとは目を合わさずマスクの下で、何故か笑っていた。
患者さんが帰った後、バックヤードでTが、
T「先生、
いやらしい
って言ってましたよね?」
N「そうだよ。
いやらしい
って。こっちの方言で艶っぽいって意味じゃないの?」
T「(大爆笑)
先生、
や~らしか
ですよ。
『い』は入りません。
や~らしかは、可愛い、綺麗という意味です。
いやらしくでは、そのまま、いやらしいの意味です。」
N「・・・。」
耳が少し遠い患者さんなので、他の患者さんにも聞こえるぐらい大きな声で、
いやらしくなりますよ~
と言っていた。
受付のDにも聞こえていて、一人で大笑いしていたらしい...
もし20代の女性に、同じ事言っていたら、セクハラ歯科医師として訴えられていたかも...
長崎新聞のタイトルに、
『いやらしか歯科医師、診療所内でセクハラ発言』
10年目に入っても生月弁には注意せねば...
明日も皆様と共に、良い1日でありますように