となりの芝生をあまり気にしない生き方... 伊集院静さん著『となりの芝生』を読みながら... | 隠れキリシタンの島で隠れてない歯学博士 高﨑智也のスローライフブログ

隠れキリシタンの島で隠れてない歯学博士 高﨑智也のスローライフブログ

歯学博士/東北大学非常勤講師
手術用顕微鏡を全ての診療室に導入し、1本1本の歯を大切にします。
歯科衛生士と共に取り組む予防歯科。
裸眼では見えない噛み合わせの調整、痛みが少ない歯ぐき蘇り手術を行っています。

前のブログで書いたように伊集院静さんの『となりの芝生』を赤ワインワイン片手に読み進んでいます。

半分読みました。面白いです。

 となりの芝生

帯にある、

「となりの芝生が、青く見えるって?
 君ね、甘えたこと言ってちゃイカんよ。」

歯学部に入学した時、歯科医師になった時、自分を思い返すと、となりの芝生が良く見えた。

・アルバイトもしていないのに裕福な生活が出来て羨ましい
 →働く意義を学べて良かった

・5万円のフェンダーミラーの中古車なのに新車のスポーツカーが買えて羨ましい
 →車は乗れたら良いと実感しているので、機器や研修会に投資出来て良かった

・築ン十年の賃貸なのに新築の豪邸に住めて羨ましい
 →生活出来れば幸せと思っているので、仕事以外のローンを組まずに良かった

・アルバイト、トリプルヘッダーしているのに何もしてないのが羨ましい
 →様々な職種を経験出来て良かった

・歯科医の二代目が羨ましい
 →最近、二代目&三代目の先生から相談を受ける度に、一人で立ち上げて良かったと思う

・奨学金生活でないのが羨ましい
 →借金を学生時代から知っているので、お金の有り難みが解り良かった

...etc。


僕の中で、2010年、2011年が大きな転機だったと思う。

それまでは「となりの芝生」を気にする人生を送っていた。

そう、他人をみて、何くそ~、やってやるぞ~、なんて息巻いていた。

そして、そのハングリーが僕の糧だった。

2010年、オーバーワークから気を失い歯を折る。

2011年、下川公一先生の臨床を間近で見せてもらう。東日本大震災。


それまでも、物事をハッキリ言うタイプではあったが、よりハッキリ言うようになったと思う。

好きな事は好き。嫌いな事は嫌い。

そう、自分の心の中に正直に生きるようになった。

そういう生き方を歩むようになると、面白い事に、離れる人もいれば、次々と新しい出会いが現れた。

そして不平不満、愚痴などは述べず、自分の夢や希望を語る人が多い。

そうすると、また新しい出会いが生まれる。

人間って面白い。

やっぱり自分の思うように生きれる。

そして、思うようにしか生きれない。


今、目の前に起こっている事は、自分が選択して起こっている。

その目の前の人生が嫌だったら、これからの生き方を変えるしかない。

過去は変わらない。でも未来は変えられる。

そんな簡単に変えられる訳ないじゃん、なんて言っている人もいる。

それはそれで良いと思う。

そう言う人生を、その人が選んでいるのだから。


一度きりの人生。

どうせ歩むなら、毎日が幸せが良いと思う。

そんな能天気な事をと言われるかもしれない。

でもね。今目の前にある事を、あなたは幸せじゃないと思うかもしれないけれど、他人が見たら、幸せかもしれないよ。

そう。幸せの基準は他人にはない。

自分の心の中にしか。

もし今、幸せを感じていなければ、何が幸せを感じられない原因なのかよく考え、それに対して行動していけば良い。

でもね、絶対変えられないものもある。

例えば、僕が、同じ40代の福山雅治さんや、竹野内豊さんみたいになりたいと思っても、絶対なれないでしょう。

絶対に無理なものは無理。

自分で変えられるものしか。


伊集院静さんの文庫につられ、長文ブログになりましたが、これだけ渾身のブログを書いた時は、アクセス数が落ちます(笑)

逆に、な~んも考えずに書いたブログが、凄いアクセス数を記録したりする。

アクセス数は、僕には変えられない(笑)

となりの芝生/文藝春秋

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徒然の長文ブログを読んでくださって有難うございました。

明日も皆様と共に、良い1日でありますようにニコニコ