何年ぶりかに義歯をはめて食事が出来ました! | 隠れキリシタンの島で隠れてない歯学博士 高﨑智也のスローライフブログ

隠れキリシタンの島で隠れてない歯学博士 高﨑智也のスローライフブログ

歯学博士/長崎大学臨床教授/東北大学非常勤講師
手術用顕微鏡を全ての診療室に導入し、1本1本の歯を大切にします。
歯科衛生士と共に取り組む予防歯科。
裸眼では見えない噛み合わせの調整、痛みが少ない歯ぐき蘇り手術を行っています。

8年前にある歯科医院で、いっぺんに歯を何本も抜かれて総入れ歯になったAさん。

下の入れ歯が、どうしても使えず、はめずに食事をされていた。

その1年後の7年前、娘さんが当院に連れて来られた。

車で田舎道を約30分かかる場所に住まれているので、少し距離がある場所に住んでおられる。

車を運転されないので、毎回、娘さんが連れてきてくれた。

一生懸命、新しい入れ歯を作成させて頂いたが、僕の力も及ばなかった。
下の入れ歯はやはり上手く使えなかった。


それから体調を崩された。

体調が良い時に時々来院されたが、やはり使えるようにはならなかった。


GDSの松本勝利先生、義歯のスペシャリスト田中昌弘先生に師事し、一生懸命に取り組んだ。

そして、たくさんの患者さんが応援して下さったおかげで、その人に合う義歯の形が最近見えるようになってきた。


Aさん、先週、数年ぶりに来院された。

身体はやせ細ってしまっていた。

やはり、下の入れ歯は使えていない...

最終形を意識して、直接リベース(床の張り替え)を行った。

本日、再来院。

すると、

はめて食事が出来ましたクラッカー

先日の調整後、ずっと使えているそうだ。

食事も普通に出来ていると。

『入れ歯』が『義歯』になった日。

これからも、もっと良い『義歯』をつくれるように日々精進したい。


次から次に最新の機器、材料が出てくる。

それに合わせて、新しいテクニックも出る。

それらに取り組む事は、もちろん大切だ。

しかし、患者さんが、そのような技術を本当に求めているのか問う必要がある。

最新の機器や材料の前に、歯科医師として取り組むべき事が、僕はまだまだたくさんあると考える。


福岡から移り住み、西の端の小さな島で開業して8年が過ぎた。

本当に多くの事を患者さんから学ばせて頂いている。

「どこの歯医者に行ったらいいか解らない。」

そのような悩みを持たれている方を少しでも救えるように、日本の歯科界に貢献していきたい。

 $生月(いきつき)島在住の歯科医(TOMOYA TAKASAKI)が世界に近づきながら書く楽しいスローライフブログ-義歯2
  本文のAさんとは関係がない写真です




明日も皆様と共に、良い一日でありますようにニコニコ