日々時間をかけ、奇麗な被せもの&入れ歯を創ってくれている技工士さん達に感謝
石油高騰、食料品高騰、政治不安が重なり、スタグフレーション(お給料は上がらないけど、物価は上がり、欲しいけど買えない、お金がない、さらにお給料は下がる、物価は上がるといった悪循環)に確実に入ってきている日本。
全ての業界に暗雲が立ちこめてきている中、歯科界も同様です。
材料費高騰、金属代高騰
これが、全て治療費に反映されれば問題はないのですが、国民皆保険の弱点は、すぐに反映出来ない事。
すると、どこかで調整をしなきゃいけないのですが、
院長 先生
と患者さんだけでなく、業者さん、スタッフから、日々持ち上げられ、チヤホヤされてきた先生方には、
まずは自分の身を削る
という事を知りません。
こういう時に、歯科界でしわ寄せが来るのが、なぜか下請け扱いの技工士さん達。
A先生「技工料安くしないと、他に出すよ」
そういう先生達に問いたい
「あなたは、医療人ですか」
と。
患者さんに最終的にお口に入る
被せ物や入れ歯は、技工士さん達が、創ってくれています
創るという漢字を使ったのは、同じ被せ物は、世の中に一個もない、患者さん一人一人のオーダーメイドだからです
お口の中に、奇麗な被せものが入り、患者さんから感謝の言葉を言われると、だいたいの先生は、自分の手柄にしてしまいます。
ところが、お口の中に合わないと、その途端に、
悪いのは作った技工士さん
にしてしまう
その上、酷い先生になると、
自分が削ったり、型取りが下手だったり、患者さんの情報をきちんと伝えていない事を棚に上げ、全て技工士さんの責任にし、クレームの電話までする
それが、日々続くと、仕事の精度が下がるし、仕事辞めちゃいますよ。
先生と仕事する技工士さんいなくなり、自分で技工物を作らなきゃいけなくなりますよ
ま、そうなる前に、患者さん、スタッフがいなくなるかも...。
~後輩の先生達へ~
僕ら歯科医師から、技工士さんを含めたスタッフを大切にしよう
技工料、スタッフのお給料、その他もろもろ、きちんとお支払いして、残った分で、家族仲良く暮らせていけたら幸せですよ
患者さんのお口の中を第一と考え、歯科界みんなで幸せになりましょう
本日は、かなり大真面目な文章になりました。それぐらい歯科界が切羽詰まった状況にきていると感じているからです(幸せボケしている先生方は感じていませんが...)。
僕ら歯科医が、まずは身の回りから実践していきましょう