タイトルは、私がよく使うフレーズの一つです。
太極拳を打っている時、姿勢を作りに行かないとは?
太極拳を打つことを、打架と言います。 架とは四声で表すと
jia4 骨組み 台枠 フレームと言ういみです。 つまり形です
よね。 姿勢を作りに行かないと言うことは、形を作りに行かな
いと言うことです。 打架と矛盾しますよね。
いいえ、矛盾はしません。 結果として出来ている架を打てば
いいのです。 作りに行かないのです。 作りに行けば相性筋が
働くことになります。 つまり腕で言えば力こぶが出来てしまい
ます。 前の筋肉です。 これでは腕自体が固まってしまいま
す。 どの様にすればその事態を解消出来るのでしょうか? そ
の状態で、大きく溜め息を吐いてみてください。 すると膻中の
ツボが下がって、肩の関節が拓きます。 お腹が寛いで、足首が
緩んだ状態になります。 力こぶを触ってみてください。力こぶ
が萎みましたでしょう。 その時の姿勢は、作りに行った姿勢で
はなくて作られた姿勢ですよね。 その時の姿勢は緊張筋が働い
て作られています。 後ろの筋肉です。 女性のかたがよく言わ
れている「ふりそで」が働いているのです。
前の筋肉の相性筋を使って姿勢(や 形)を作りに行くのでは
なく、後ろの筋肉の緊張筋を使って出来た姿勢(形を形)を崩す
ことなく打つのが、「打架」 つまり太極拳を打つと言うことで
す。 この状態で有れば、掤勁は常に身体に備わっていることを
実感できる事になります。
作りに行かない。 作られた姿勢で崩さずに!