帰宅してテレビをつけると・・そこには民主党の小沢がいた。

いつも思うけど、小沢さんって、なんで眠たそうな顔してるのかなぁ・・。

まぁ・・寝不足なくらい忙しい人なのは分かるけど。

いつも目がハレテルようにみえる、虫に刺されたのかなぁ~。


1999年冬・・・。

俺は25歳になっていた。

消費者金融に数百万の借金ある友人は・・いつも口癖のようにこう言っていた。

「ノストラダムスの大予言、何がなんでも当たってもらわないと・・俺が困る。」・・と。

その借金大魔王の友人と同居している友人、そして俺の3人は新横浜のラーメン博物館でラーメンを食べていた。

ラーメン博物館は一階がその名のとおり、博物館になっており、地下1階は昭和初期を思わせる、まさに映画村のようなレトロ感をただよわせるところになっていた。

その中にラーメン屋が立ち並び、中央には昭和初期の文化を思わせるっていうより、装う従業員が揚げパンを売っている。

俺達は複数のラーメン屋を転々とし揚げパンなど胃袋の中には入る隙間もなかった。喋るのも辛いくらいに腹が満たされていたにもかかわらず、友人の一人はラーメンの批評家のようになっていた。

「今の外食産業、ラーメン屋が熱い。」と友人は熱く語る。

それは・・・まさにガイアの夜明けの役所弘司。

今は2代目江口洋介になっているが・・・。

「日本人で初めてラーメン食ったの水戸黄門らしいよ。」

「まじで・・でもさ~~そんな水戸の副将軍が食うような高級料理でもねぇだろ・・庶民的だろ・・今でもB級グルメとかいわれてるし。」

「ラーメンは日本の文化だ・・」

友人は言い切った。

そこまでこだわって言わなくてもいいよ・・と思いながら

俺ら3人はラーメン博物館を後にした。

その帰り道・・・

同居していた友人は今だ・・俺に、ラーメンのことを熱く語り。

また借金大魔王の友人は夜空を見上げボソ、、っと

「ノストラダムス当たんねぇ~~かなぁ。できたら今月までに・・。」・・とひとりごとを言いつつ自分の世界に入り。

俺は友人の話をききつつ、胃袋の中は大量に入っているラーメンが逆流してきそうになっていた。




なんか・・今日はあたたかいですね。

家に横になってる俺は窓から差し込むレーザー光線(陽射し)の的にされつつ、無気力人間になっている。

もし今、敵に攻め込まれたら一貫の終わりである。織田信長が明智光秀にやられたのも、わかるような気がした。

俺の敵とは・・猫である。

やつらは俺が隙をみせるとベランダから攻め込んでくる。

光秀め(猫ども)~~~。

そしてベランダに干してある俺のパンツの臭いをかむのが好きみたいである。

今もまた光秀(猫ども)はベランダで俺のパンツの臭いをかいでいる。

無気力全開で横になってる俺と窓越しに目が合い・・・

「ニャ~~~。」・・・と。

逃げもせず・・黙々と臭いをかむ。

それをほっとくと一匹から二匹そして三匹とふえてくる

俺の一枚のトランクスに猫どもは集合し、香りを楽しんでいる。

俺はベランダの窓をいきおいよく・・・

ガシャ~~~ン・・・と空けた。

それでも逃げない・・。

1メートルもない距離で俺と猫どもは言葉をかわさず、対峙しお互い仁王立ちになっている。

緊迫した状態である。俺と猫の間には俺のパンツが一枚あるだけ。

俺はパンツを洗濯バサミから強引にひっぱった。・・・

猫どもは・・・

「返せニャー・・ニャー・・返せニャ~~~。」

と目がいっていた。

「返さん・・返さんよ・・へへへ・・・。」

と俺は猫どもに目で語った。




近隣の百貨店で今、北海道物産店がおこなわれており、おおにぎわいである。

私も、明日行く予定だ。

狙いは北海道ラーメン・・。なんでも海の幸を十分につかったラーメンが1200円くらいで食べられるとの事だ。ラーメンにしては少し値段も張るが、それだけの価値があるのだろうと思い、その百貨店に明日向かう。


1999年夏・・・24歳の時のことである。

一本の電話がなった。

「・・はい。」

いかにもグーたらしてますといわんばかりのやる気の無さで電話にでた。

「○○君?(俺の名前) 俺俺タカユキ(偽名)・・・お~~~~久しぶり・・。」

半分・・もうろうとしていた意識の中、いっきに雲がなくなり快晴になったかのように。

「おおおおおおおおおおお~~~~~~~~久しぶり~~~。」

彼とは俺が浪人時代予備校の寮にいた時に同じ釜の飯を食べた仲だ。

いつも予備校にいかず、ナンパにくりだし、常に玉砕・・・。

偏差値よりも男を磨くことに競い合った奴だった。

そういう奴とも大学3年のとき一度遊んだきりで1年ぶりに声をきいた。

「何やってんの?学校卒業して立派な会社に就職したってきいたけど。」

「そうなんだけど・・やめたんだ。仕事。」

「辞めたっていっても、新卒だからこの前の4月入社だから4ヶ月しかたってねぇ~~よ。」

「あ~~そうそう。何もきかんでくれ~~~。」

よっぽど彼のプライドを傷つけることがあったのだろう。

「それでさぁ~~今、会社の寮でさぁ・・今月で出てかなくちゃいけないんだ。

○○君(俺のこと)、神奈川の厚木で一人暮らししてるんでしょ?」

「あ~してるしてる。」

大体の検討がつき、俺も困ってる友人を、できる範囲で助けたいと・・・。

「俺の家こいよ。 今ちょうど一人で話す人もいないし、日本語忘れそうだし・・。

・・・こいこい。一緒に住もうぜ、昔みたいに。」

「ありがとう。」

早速友人は今月までにもかかわらず、次の日に引越しを行った。よっぽどいづらかったのだろう。レンタカーで浦安から厚木まで・・・。

厚木に着いた彼を出迎え、彼の懐かしい顔は、これから二人で暮らす事の楽しみを感じさせた・・どことなく浪人時代の思い出が溢れ出してきた。

引越し自体思ったより荷物はすくなく、場所もとらなく1時間程度で終わり、

落ち着いた彼に

「どうしたのよ?」

「いや~~やりたい事みつかってさぁ・・。それ目指そうかと・・・。」

彼はそいつの宝とも言えるギターを引きながら、尾崎の曲を歌う。

俺はまさか~という思いになった『こいつ~~まままさか、尾崎豊のようにミュージシャンになる・・とかいうんじゃねぇ~だろうな。』

それでも歌う。

「盗んだバイクで走りだす♪行き先もわかぬまま~~15の夜~~♪」

『そうだよな行き先もわからなくなって、俺んち来たんだもんな~~。盗んだものは、かえせよな。』と切実に思いつつ・・。

歌い終わり、ムードも盛り上がり

俺は『言うのか言うのか・・ミュージシャンになりたいと・・・・。頼む頼むからやめとけ。』と思った。更に心の中で訴えた。

『お前も知ってるだろう・・あの40代すぎても縮れたロンゲを束ねギターを片手に歩く疲れきったおっさん達を・・。』

・・・と、友人の心に届けといわんばかりに心の中で叫んだ。

「○○君(俺のこと)~~~俺さぁ~~~。」

『言うのか・・言うのか・・よし言ってしまえ・・。お前の坂の上から転げ落ちる転落人生を俺はみてみたい。

「俺さぁ~~~ホテルマンになりたい。」

『ぬぁに~~全然普通じゃねぇ~~か。俺はそんな普通なこと聞きたくねぇんだよ。もっと無謀な事言えよ。』・・と思いつつ

俺の口からは「へぇ~~~~~~~。」

そして俺の口はとまらない。

「うんうん・・そうだよね、やりたいことするのが一番だよね。やっぱ、最後まで夢あきらめなければ現実になるよ・・俺まじそう思うよ。」

友人の新たな門出を祝い、二人仲良く飲み屋に行こうと我が家から外にでると・・・

一匹のカブトムシが友人の肩にとまった。


そして友人と同居生活がはじまった。