
国策である「AIデータセンター建設」や「半導体工場の国内回帰」を背景に、今株式市場で最も熱いセクターの一つが電気工事(サブコン)業界。
ただし、持ち株の四電工さん
業界大手の「関電工」や、TSMC特需に沸く「九電工」の株価と見比べると割安放置された感があります。
週末発表された1Q決算は
- 売上高:240億円(前年同期比 18.9%増)
- 営業利益:28.1億円(前年同期比 92.5%増)🔴 ほぼ倍増!
- 経常利益:29.2億円(前年同期比 90.3%増)
- 四半期純利益:19.5億円(前年同期比 86.4%増)
利益率が11.7%へ爆好転
同社の過去5年の1Q経常利益進捗率は平均「20.5%」ですが、今期は29.6%に達しています。
通期計画(99億円)の約3割を稼ぎ出しました。
しかしそれでも、確かに5年で見ると各社それぞれ株価は上がっていますが同業他社と比べると、現在の株価では割安で放置されているようにも思えます。

ファンダを見比べると
四電工 (1939)
1Q営業利益:+92.5%
経常益の進捗率:29.6% (過去平均20.5%)
予想PER:12.6倍
予想配当利回り:3.84%
関電工 (1942)
1Q営業利益:+12.8%
経常益の進捗率:47.2% (過去平均46.6%)
予想PER:17.2倍
予想配当利回り:2.31%
クラフティア(九電工) (1959)
1Q営業利益:-3.0%
経常益の進捗率:20.7% (過去平均16.9%)
予想PER:15.0倍
予想配当利回り:2.59%
ユアテック (1934)
1Q営業利益:+48.1%
経常益の進捗率:19.6% (過去平均6.1%)
予想PER:14.1倍
予想配当利回り:3.01%

どうでしょう?
同業他社と比べても以下の点が魅力的に見えませんか?
- 業績の勢い(モメンタム)の差
すでに株価が大きく上昇した関電工は1Q営業益12.8%増、クラフティア(旧九電工)は3.0%減と、先行して買われていた大手の成長スピードは順調ではあるものの「巡航速度(安定期)」に落ち着きつつあります。
それに対して、これまで出遅れていた四電工は前年比ほぼ倍増(92.5%増)、進捗率も過去平均(20.5%)を大きく超える29.6%という、文字通りのロケットスタートを決めています。
- 指標のバグ(出遅れの証明)
これだけの爆発力を叩き出しているにもかかわらず、株価の割安度を表すPERは4社の中でダントツで最も低い「12.6倍」に放置されています。
さらに、株主還元の目安となる予想配当利回りは唯一の3.8%超え。関電工(2.31%)やクラフティア(2.59%)と比べても、インカムゲイン(配当)の魅力が頭一つ抜けています。
それでも買いが集まらないのは、知名度以外の理由がありそうです。

Gemini君に調べさせると
1. 「四国電力系」という名前による地理的な誤解
- 市場の思い込み:多くの投資家は「四電工=四国のローカルインフラ企業」と捉えています。「四国は人口減少が激しいから、今後の大きな成長は見込めないだろう」という地方株特有のディスカウント(過小評価)が働いています。
- 実態とのギャップ:四電工は東京本部や大阪本部をフル稼働させ、首都圏や関西圏の大型再開発やデータセンター需要をガッツリ獲得しています。この「地方ローカル株だという市場の勘違い」が出遅れの最大の原因です。

2. 「時価総額(流動性)」の圧倒的な規模の差
同じプライム市場とはいえ、企業としての「規模(時価総額)」に大きな開きがあります。
- 関電工:時価総額 約3,000億〜4,000億円規模
- クラフティア:時価総額 約3,000億〜4,000億円規模
- 四電工:時価総額 約960億円
海外の巨大な機関投資家(年金基金など)は、一回の注文で数十億円単位の売買を行うため、株の取引量が少ない(時価総額が1,000億円に満たない)銘柄は、プライム市場であっても投資対象のリストから自動的に除外されてしまうケースが多々あります。これがもう一つの主因です。

3. 「原発再稼働」や「TSMC」のような派手なテーマ性の欠如
- ライバル他社の派手な材料:
- 関電工:東京圏のデータセンター(印西など)の象徴。
- クラフティア(九電工):「TSMC熊本進出」という、誰が見ても分かりやすい超巨大テーマのど真ん中にいます。
- 四電工の地味さ:四電工も同じようにデータセンターなどの恩恵を受けていますが、「熊本の半導体」のようなニュースで連日大々的に取り上げられるような分かりやすい看板がありません。結果として、テーマ株を追う短期の投機マネー(イナゴ投資家)が群がらないため、株価の上昇が後回しになっています。
とのこと。

さらにGemini君、纏めてくれたのが
「四電工が出遅れている理由は、業績が悪いからではなく、①四国というローカルな地域を連想する名前、②時価総額、③派手なニュースがない、という『見た目』の問題だけです。
しかし、中身を開ければ本業の利益は2倍近くに急加速しており、実態は関電工たちと同じデータセンター特需の波に乗っています。
『中身はプライム級の爆益なのに、見た目が地味だからスタンダード価格で買える』。これこそが、私たちが今この出遅れ株に注目すべき最大の理由です」
確かに、電気工事セクターを今から買うなら、この先上がらなくても、長期で持ち続けられるインカムが欲しい所。
そういう点で、配当利回りがまだ3%後半の四電工は丁度いい位置にいるように思います。

利回りという所で、最後に考察をすると
四電工は中期経営指針において、「連結配当性向60%程度」という還元ルールを掲げています。
現在の会社計画(純利益66億円)のままでも年間84円(利回り3.84%)の配当が予定されていますが、1Qのこの驚異的な進捗(約30%)を考えると、通期の上方修正はかなり期待できる情勢です。

もし利益が上振れた場合、配当性向60%ルールによって配当は以下のように跳ね上がります。
- パターンA:現状維持(会社計画通り)
- 通期純利益:66億円 ⇒ 年間配当:84円(利回り 3.84%)
- パターンB:過去最高益だった前期並みまで上振れた場合(現実的ライン)
- 通期純利益:75億円 ⇒ 年間配当:約95円(利回り 4.34%)
- パターンC:1Qの「利益倍増」の勢いが下期も続いた場合(大サプライズ)
- 通期純利益:85億円 ⇒ 年間配当:約108円(利回り 4.93%)
現在の株価のまま、もしパターンBやCが現実になれば、利回り4.3%〜4.9%という超・高配当バリュー株へ変貌を遂げることになりますよ。




