
【為替急変動】レートチェックだけで4円円高の異常値。もし10円・15円の円高なら日経平均はいくら下がるのか?
先週末、ドル円がわずか数時間で4円近く円高へ振れました。 市場では「レートチェック観測」が理由とされましたが、実際には “日米協調介入の可能性” が意識されたと見る方が自然です。
この記事では、
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なぜレートチェックだけで4円も動いたのか
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実際に介入が入ったらどれくらい動くのか
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円高10円・15円が日本企業の利益に与える影響
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その利益下押しを株価(日経平均・TOPIX)に換算するとどうなるか
を、再現性のある計算式で整理します。

1. レートチェックだけで4円動いた理由
通常、レートチェック観測で1円動けば大きい方です。
今回は 4円。これは明らかに異常値です。
背景には、
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日本だけでなく米国(NY連銀)もレートチェックを実施したという報道
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「日米協調介入の可能性」を市場が織り込みにいった
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円売りポジションの巻き戻しが一気に走った
といった要因が重なりました。
つまり市場は、 「レートチェック=介入の前兆」 と受け止めたわけです。

2. 実際に介入が入ったらどれくらい動くのか?
過去の実績から、以下のように整理できます。
● 日本単独介入
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初動:2〜4円
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数時間〜1日:4〜6円 → 155円 → 150円前後も十分あり得る
● 日米協調介入(破壊力が桁違い)
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過去例では数日で10円以上の円高 → 155円 → 145円台も視野
● 米国“黙認”の単独介入
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5〜7円の円高が定着しやすい → 155円 → 148〜150円
今回の4円急騰は、 「実弾が入ればもっと動く」 という市場の期待(恐怖?)を反映したものと言えます。

3. 円高が企業利益に与える影響(指数ベース)
近年の日本企業の為替感応度は、 1円の円高で利益▲0.3〜▲0.5% が一般的なレンジです。
これを使って計算すると:
| 円高幅 | 利益下押し幅(TOPIXベース) |
|---|---|
| 10円 | ▲3〜▲5%(平均▲4%) |
| 15円 | ▲4.5〜▲7.5%(平均▲6%) |

4. 利益下押しを株価に換算するとどうなるか?
株価は長期的に「利益×PER」で決まるため、 利益変動 ≒ 株価変動 という一次近似が最もシンプルで再現性があります。
● 日経平均(現在:5万円台)
10円円高(利益▲4%)
50,000×0.04=2,000
→ 約2,000円下落
15円円高(利益▲6%)
50,000×0.06=3,000
→ 約3,000円下落
● TOPIX(現在:2,500台)
10円円高(利益▲4%)
2,500×0.04=100
→ 約100ポイント下落
15円円高(利益▲6%)
2,500×0.06=150
→ 約150ポイント下落

5. 実際の市場ではもう少し大きく動く可能性がある理由
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円高は輸出株のPER低下を同時に引き起こす
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海外勢の先物売りが指数を押し下げる
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日経平均は輸出株の寄与度が高い(トヨタ・ソニー・キーエンスなど)
そのため、 実際の下落は計算値の1.2〜1.5倍になりやすい というのが過去の傾向です。

まとめ:円高10円・15円は指数にどれだけ効くのか?
| 円高幅 | 利益下押し | 日経平均 | TOPIX |
|---|---|---|---|
| 10円 | ▲4% | ▲2,000円 | ▲100pt |
| 15円 | ▲6% | ▲3,000円 | ▲150pt |
ただしオーバーシュートで最大1.5倍の下げがあるのなら、