
パパまるハウスで家を建てるブログの5回目
当初付けない予定だった太陽光をつけることになりました。
ちょっと懸念があったのが、その効率。
実はうちのプラン、屋根が東西に向いてます。
発電効率が最も高いのは、太陽光を南に向けること。
東西だと10~15%程度は効率が落ちます。
じゃあ東西に載せたらその分コスパが悪くなるのか?
これを考えてみると、太陽光は昼間いくら発電量を増やしても、自家消費しきれない為、売電するのを想定しています。
その代わり、日の落ちた夜は買電します。
その売買の差額がかかる電気代になります。
日照時間の多く、エアコンを使わない時期については買電より売電の額が多くなり、収支がプラスになることもあるようです。

これだけ考えると、南向きの屋根に太陽光を載せれないと、ただただ非効率に思えますが、売電単価は近年どんどん安くなっていて、売電では費用回収が難しくなっています。
反対に、買電(電気代)は単価がどんどん上昇していますから、これからの太陽光は、以下に自家消費を増やして買電を抑えるかがポイントになってきています。
まあそのためのアイテムとして蓄電池があり、太陽光で昼間余分に発電した電気を蓄電池に貯め、夜に自家消費というのはロジックとしてありですが、いかんせん蓄電池の価格が高く、費用回収は現実的ではありません。
なので、蓄電池無しで、自家消費を増やす方法を考えてみると、意外と南ではなく東西設置はありなのでは?
と思えてきました。
つまり、南向きのパネルが多ければ、昼の最も効率のいい時間に多く発電できるため総発電量が増えますから、売電価格が増えて電気代が抑えられます。
一方で、南向きにパネルを載せられない場合、効率のいい真昼の発電量が落ち、総発電量は減りますが、東西に載せることで朝の発電タイミングが早まり、夕方発電しなくなる時間が遅くなりますから、買電する時間を遅らせられます。
売電単価が高ければ、南向きの設置して多くの売電収入を得る方がいいですが、いくら大量に発電しても二束三文でしか買い取ってもらえないなら、発電量が多くてもアドバンテージなりません。
むしろ、総発電量が劣っても朝夕に必要な電力を賄える時間を増やしたほうがいいですよね。
理論上は。

これを裏付けるような資料ですが、2022年とちょっと古いですが電力の卸売市場の電気の販売価格です↓
見て分かるように、日中帯の電力価格が、深夜並みに安くなっている、というよりもその時間以外の価格が高騰しています。
これがなぜかと言えば、太陽光の普及によって、日中の電気が売れずに自家発電する家庭が増えた一方で、太陽光の利用できない時間帯については、近年の燃料代高騰によって、主に火力発電所からの電気代が高騰しているものと思われます。
すると、朝7時ごろから電気代が上がり始めて9時以降減ります。
同じく夕方16時以降上がり深夜まで続きます。
まだ現状では、このような細かい価格設定が電力会社の価格プランには反映されていないと思いますが、時間帯別の市場電力単価を補完する東西搭載の太陽光は、理にかなっていそうですよね?

で、実際に太陽光パネルメーカー、最初に載せる面と枚数で発電量と売電量などから収支のシミュレーションを出してくれるので、それを見てみました。
当初メーカーが出して来たのは、パネルを東西に載せた際に有利な東側に全て載せる案。
同じ東西でも、太陽光パネル自体が厚くなると発電効率が落ちるため、昼間の間に日の当たる西側よりも、夜間に冷え切った状態で朝方に発電できる東側のほうが効率が良くなるようです。
これだと、総発電量が増えることで売電量が増える半面、夕方からは早い段階で電気を買い始める必要が出てきます。
そこで、先ほどの素人の机上の空論を検証してもらうべく、東西に分散させたシミュレーションをしてもらうと・・・

思った通り!
2kwほどパネル枚数を減らしても、実際の経済効果は変わらないという結果になりました。
内訳的には、高く買い取ってもらうことのできる初期の4年間は発電量の多い東向きの搭載がいい収支になりますが、それ以降売電価格が下がると逆転するという結果になりました。
さらにcopilot君に計算させると、南向きに載せた場合より東西のほうが有利になる試算も。
これは売電、買電の単価次第ですけどね。
ちょっとそれも以下に載せてみます。

シミュレーション前提と価格
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システム前提: 5 kW、一般的屋根条件を想定(南向き標準、東西は南比で年間発電量−10〜−13%)。 発電効率差のレンジは前回提示値を踏襲します。根拠の電力単価のみ外部データで明示します。
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売電単価: 8.6円/kWh(4年目以降のFIT想定)。この値はご指定の前提です。
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買電単価(全国平均の参考): 低圧電灯の全国平均は約25.95円/kWh(税・再エネ賦課金等を含まない指標。実際の請求はこれらを上乗せ)。地域別の参考として、関東約31.9円、関西約25.2円など差がありますが、本試算では全国平均25.95円/kWhを用います

年間発電量の想定
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南向き: 約5,500 kWh/年(5 kW基準の現実的レンジの一例)。
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東西: 約4,800〜5,000 kWh/年(南比で約−10〜−13%)。 全国平均の買電単価データを用いた家計インパクト比較に焦点を置くため、発電量差はレンジで扱います
自家消費率の前提(蓄電池なし)
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南向き: 昼間ピーク偏重のため自家消費率を約40%と仮定。
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東西: 朝夕の肩時間に合致しやすく約55%と仮定。 売電単価<買電単価の市場状況下では自家消費率の差が家計差に直結します

年間家計インパクト試算
南向き
自家消費量
5,500×0.40=2,200 kWh/年5{,}500 \times 0.40 = 2{,}200\ \text{kWh/年}
売電量
5,500−2,200=3,300 kWh/年5{,}500 - 2{,}200 = 3{,}300\ \text{kWh/年}
買電削減額
2,200×25.95=57,090 円/年2{,}200 \times 25.95 = 57{,}090\ \text{円/年}
売電収入
3,300×8.6=28,380 円/年3{,}300 \times 8.6 = 28{,}380\ \text{円/年}
合計家計効果(削減+収入)
57,090+28,380=85,470 円/年57{,}090 + 28{,}380 = 85{,}470\ \text{円/年}

Sources:
東西(年間発電量4,900 kWhの中位ケース)
自家消費量
4,900×0.55=2,695 kWh/年4{,}900 \times 0.55 = 2{,}695\ \text{kWh/年}
売電量
4,900−2,695=2,205 kWh/年4{,}900 - 2{,}695 = 2{,}205\ \text{kWh/年}
買電削減額
2,695×25.95=69,962 円/年2{,}695 \times 25.95 = 69{,}962\ \text{円/年}
売電収入
2,205×8.6=18,963 円/年2{,}205 \times 8.6 = 18{,}963\ \text{円/年}
合計家計効果(削減+収入)
69,962+18,963=88,925 円/年
↑ここまで計算式

比較の要点と結論
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家計効果の比較(例示): 南向き約85,470円/年に対し、東西約88,925円/年で、差は約3,455円/年で東西が優位。 これは「売電単価(8.6円)<買電単価(25.95円)」のため、朝夕シフトで自家消費率が高い東西がトータルで効きやすい構造です。
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レンジ感: 東西の年間発電量を4,800〜5,000 kWhで振ると、家計効果差は±数千円/年の範囲に収まることが多い。南の自家消費率が高め(45%)に寄る、または東西が低め(50%)に寄ると、逆転や僅差化もあり得ます。
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意思決定の軸: 売電単価が極端に低い(または終了後の相対)環境では、屋根制約のない限り「自家消費率の最大化」を優先する設計が理にかないます。東西はその典型で、蓄電池なしのコスト回収を志向するなら合理的な選択肢です








