金はまだ伸びる?過去のスーパーサイクルと見比べてみる。 | グデーリアンの投資ブログ

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ゴールドは今年に入って株の上昇をアウトパフォームするほどの上昇を見せています。

 

これ、もう高値なんでしょうか?

それともまだ伸びるのでしょうか?

 

ゴールドの長期チャートを見るとこんな感じです。

最近の金の伸びが突出していて、これはバブルを感じさせるチャートに見えてしまいますね。

でも本当にそうでしょうか?

 

 

 

 

 

 

過去のスーパーサイクルといわれた上昇期のゴールドの価格の伸びと現在を比べてみると以下のようになります。

 

 

1971年、50ドル程度で推移していた金は1980年に900ドルを付けましたから、10年かけて18倍になった事になります。

 

 

続いてこちらは、2000年代の金価格の伸び。

こちらは2000年250ドルほどだったものが1750ドルを超えました。

2000年から2011年の高値まで12年かけて7倍の伸びです。

 

 

それでは現在。

2014年に1250ドルほどだったものが現在4000ドル。

11年かけていまだ3倍程度です。

 

とすると、過去のスーパーサイクルといわれるコモディティの伸びからすれば実はまだそれほどではないというのがわかります。

 

 

 

 

 

最初の長期チャートでは、過去の上昇よりも今の上昇のほうが突出しているように見えるのは、これはチャートの縦軸が対数軸ではなく、線形軸だからです。

 

↓を見ると、メモリが450ドルずつ均等に割り振られています。

これを線形軸といいます。

これを見ると、最初の450のメモリから3つ上を見ると1800と降られているので、これは450からすると4倍です。

 

ところが、1800から3つ上を見ると3600と振られていますが、これは1800から見れば2倍にしかなっていません。

 

ですから、同じ割合で成長するグラフであれば、二字曲線的に右肩上がりになります。

 

最近のグラフの伸びが極端なように見えてしまうのはこういう事ですが、伸びの割合を見た場合には違うという事です。

 

これとは逆に、縦軸を倍、倍に振っていくグラフを対数軸といい、この場合、同じ割合で伸びる場合、グラフは一直線になります。

 

 

このゴールドのチャートに限らず、株価チャートも最近の株価だけが異常に伸びているように見えることがありますが、これも縦軸が線形軸だからで、これだけ見てバブルだとは思わないようにしましょう。

 

 

 

 

 

さてゴールドに話を戻すと、過去のスーパーサイクルといわれた上昇が今また起こっているのであれば、現在の上昇幅は過去と比べるとまだ少ない伸びです。

 

約十年のスパンが1サイクルとみると

1980年⇒18倍

2011年⇒7倍

2025年⇒3.5倍

 

です。

とすると、2025年の今の価格がスーパーサイクルの上値とは言えなそうです。

 

もしまだ初動だとすれば例えば2023年の2000ドルを始点に10年かけて上昇するのだとすれば現在の4000ドルはまだ3年目、上げ幅もまだったの2倍という事になります。

 

果たしてスーパーサイクルが来るのか?

まだわかりませんが、この辺一応は頭の片隅に入れておいた方がいいかもしれませんね。