
パウエルさん解任を示唆していたトランプマンですが、解任しないそうです。
トランプ氏、FRBパウエル議長を「解任するつもりない」と軌道修正 - 産経ニュース
利下げに慎重姿勢なパウエルさんを解任することで、利下げ期待が高まり、思惑から株式市場の上昇が・・・普通であれば期待されるのですが、今までのトランプマンの数々の失策ともいえる政策から、市場は真逆の株安で反応したことが方針転換の背景にあると想像できます。
この流れは、関税政策で株安になった数週間前、通常は逆相関するはずの長期金利が、株と一緒に下がった時と同じ反応です。
本来の市場原理とか関係なしに、トランプマンのやることそのものの逆の動きをするということは、トランプマン自身の求心力の低下の現れだと思います。

かみ砕けば、当初トランプマン、自身の政策は、病人への治療と説明していました。
しかしながらその治療の内容は、足をねん挫して来院した患者の脚をいきなり切り落とす手術のようなもので、さすがの米国民対しても馬脚をあらわしてしまいました。
ところが今度は風邪をひいて咳が出る患者に対して、肺の摘出手術を行おうとしているわけですから、支持されるわけがありません。
こうして、支持率以外の部分でも求心力の低下が現れていますが、今度は日鉄のUSスチール買収反対のロビー活動をバイデン、トランプ両大統領に行ってきた労使が、ベッセントさんを陳情先に変えたようで、ここでもトランプマンの求心力低下が見て取れます。
日鉄のUSスチール買収は重大リスク、ベッセント財務長官に労組訴え

一連の流れを受けて、日米先物は大幅反発中。
株先物上昇
ドル上昇
VIX下落
ゴールド下落
債券利回り低下
トランプマンが何もしないということがわかるだけでこれだけのリスクオン。
米国大統領というのは、選挙前までが大変な仕事で、当選後は何もしいなくていい簡単なお仕事のようです。
〇ッ〇オアアライブでずっと寝ててほしいですが、明日はまた何かしでかすでしょうからリスクオンが続くとは思えませんが、今日一日は投資家にとっても、世界にとっても平和な日になりそうです。
