選挙前までずっと軟調に推移していた日経平均でした。
選挙で与党が不利な見通しが出ていて、それを織り込みに行ってるというアナリストの分析でしたが、実際選挙では自公は過半数割れの敗北でした。
それを受けて、今日の株価は大幅下落するのでは?と見る向きもありましたが、今のところ反応は逆。
先週末に、与党敗北が織り込み済みなら、結果が予想通りなら下げないかもね、と書きましたが今のところはそんな展開です。
ただ一方、今末から来月頭にかけて、まだまだイベントが多いので、このまま一気に一方的な方向に株価が動くかはわからない、というのも先週までと変わらずです。

では、今日なぜ上げているか?
という点についてですが、もちろん先週までの下げで、与党敗北が織り込み済みだったから。
と、一言で言ってしまえば終わりなんでしょうけど、与党が敗北しても、上げたケース、下げたケースどっちもあったんだと思います。
つまり、負けっぷりによって、想定内の負けっぷり、想定以上の負けっぷり、(株価に)丁度いい負けっぷりがあって、今回はちょうどいい負けっぷりと判断された結果、株価が上昇で反応した、と解釈しました。
どういうことかというと、もし立憲が単独過半数、もしくは連立で過半数を取れてしまう場合、野田さんが首相になります。
前民主党政権時代、野田さんは消費税率10%にしたある意味張本人ですから、今後についても緊縮財政と増税が懸念される。
そんな政権が出来る懸念が高まれば、これは株価としてはマイナスの反応をしたのだと思います。

ところが今回、与党は過半数を取れず、野党第1党の立憲民主も、仮に国民民主と組んだとしても過半数にならない。
すると、どの政党もあまり極端な増税策は立案ししにくく、結果緩和的な路線になる。
そんな丁度いい塩梅の議席数で与党が負けてくれた、という見立てなのではないでしょうか?
いや、市場心理なんて想像でしかないのでわからないのですが、個人的には安心感のある負けっぷりで負けてくれた、と考えています。
今回改めて思ったのは、イベントの結果を期待して大底狙いの投資は、やはりギャンブルですよねってこと。
この先も数週間、値動きは荒くなると思いますが惑わされないようにしたいものです。
