先日のCPIは予想通りか予想よりもさらに弱い結果で、9月の利下げを正当化するような内容でした。
それを受けて、米国株は続伸しているのですが日本株については現在先物は下落しています。
気になったのは為替で、米国が利下げ方向の結果なのですから、通常は円高ドル安に向かうはずですが、逆に若干の円安が進んで147円台になっていて、セオリーとは逆の動きになっていてちょっと違和感がありました。

日本の先物が下落しているのは、この為替に反応しているのかなあと思うのですがfedwatch toolを確認してみたところ
CPI発表までは9月に2段階の0.5ベーシスポイントの利下げ迄を織り込んでいたのが↓
CPI発表後は9月の利下げは0.25の予想が優勢になっていますので、為替の反応はこれが原因だったということでいい思います↓
緩やかな利下げであれば、日米金利差もすぐには縮まらないという判断で、為替も円安に振れているのかなと思います。
利下げは急速に行う必要がなく緩やかでよいという判断なのであれば、その理由は景気悪化懸念は後退してソフトランディングの可能性が高まったからという見立てに変化してきたということだと思います。
その予想が実際に正解かどうかは別として、市場がそう見ている間は相場は安定するかもしれませんね。
実際ソフトランディングはなかなか難しいと思いますけどね。
この先はCPIよりも、雇用統計が重視されてきそうなので、注目してみようかと思います。
次回の雇用統計発表は9月6日 (金)
