【投資信託】インデックス解説【オルカン編】 | グデーリアンの投資ブログ

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トレードではなく資産運用の観点での投資ブログ。
銘柄選びや運用成績だけでなく投資に対する考え方や自分の失敗、成功談なども踏まえてお話しできればいいなと思っています。

■オールカントリー(全世界株式)

MSCI(モルガンスタンレーキャピタルインターナショナル)社のインデックス、ACWI(オールカントリーワールドインデックス)のことを指します。

配当再投資込みで7~9%程度の年平均リターンです。

 

 

 

 

 

オールカントリーと言いつつも、カバーしている国は先進国と一部の途上国のみの40数か国が対象です。

 

また、時価総額加重平均で構成されているため、時価総額の大きい銘柄を多く買い付けます。

結果として、時価総額の大きい米国が60%を占めます。

 

似た指数としてFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスがありますが、こちらも大枠でオルカンと定義されるようです。

こちらはオルカンには含まないような小型株も含むのが大きな違いです。

結果としてACWIが約3000社の投資なのに対して、こちらは9000社が投資対象になっています。

 

■買い方について(投資信託)

最もお手軽な投資方法は、投資信託による買付になります。

 

代表的な投資信託はこちらになります。

三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

信託報酬は0.05775%です。

 

1,3,6,12カ月の最大上昇/下落率は以下です。

 

 

他社の競合する有力な投資信託は

・日興-Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)

信託報酬0.05775%

 

・野村-はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)

信託報酬0.05775%

 

 

※以下はベンチマークがFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスのファンドです。

・楽天-楽天・全世界株式インデックス・ファンド
(愛称:楽天・VT)

信託報酬0.192%

 

・SBI-SBI・全世界株式インデックス・ファンド
(愛称:雪だるま(全世界株式))

信託報酬0.1022%

 

等となりますが、お使いの証券会社次第で、取り扱っているものといないものがあると思います。

同じインデックスに投資する以上、運用成績はどこもそれほど差は出ませんので、お使いの証券会社で取り扱いのある中から、信託報酬が安いものを選ぶといいと思います。

ただ、FTSEのほうが信託報酬が若干高めのようです。

ちなみにどちらのベンチマークもリターンに大きな違いはないようですが、FTSEのほうが、小型株を含むだけありボラティリティは高くなる傾向があるようです。

 

各銘柄とも、分配金は出さずに内部で再投資されます。

 

 

 

 

 

■その他の投資方法

日米それぞれのETF(上場投資信託)で買い付けることも可能です。

ETFは証券取引所で株と同様に買い付けることのできるタイプの投資信託です。

通常の投資信託は、委託会社、受託会社、販売会社それぞれに信託報酬を払いますが、ETFでは証券取引所から直接買い付けるため、販売会社をはさみませんから、その分信託報酬が安くなるメリットがあります。

一方で買付単価は高くなる傾向がありますので、ドルコスト平均法での積立投資には向かないこともあります。

 

ETFの代表的なものは

 

日本上場のETFの場合

・MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信 

 

米国上場のETFの場合

・ヴァンガード VT

 

等があります。

ETFは投資信託と違い、年1%程度の分配金があります。

 

オルカンは一時期のS&P500人気を抜いて、現在積み立て投資の1番人気です。

この先の米国の先行き不安や、インドなどの新興国の台頭で投資先に頭を悩まして銘柄選定に時間を使うくらいなら、いっそのこと全部買ってしまおうという発想が受けているようです。

米国の一本足打法よりも分散が効いた投資ではありますが、下落時にはS&P500よりも大きな下落をする場合もありますから、ボラティリティの低い投資先と思って買うと、思ってたのと違うということになりかねませんので注意しましょう。