たのもー!!
札幌のコーチング 森村うさぎです
NHKドラマ 「お母さんむすめをやめていいですか?」 注目を集めているようです。
母娘問題についてのカウンセリンラーとして有名な信田さよ子先生が臨床心理考証をされてるので、「あるある」満載。
ドラマの公式ページの掲示板では「わかる」「私の母もそうだった」という意見がいっぱい。
(もちろん、私はこういう母です。っていうのはないのだが)
このドラマには、いろんなお母さんのパターンが出てきます。
虐待に近い母、二卵性親子の母、モラハラの母。(ちなみに、同じHNKドラマの“べっぴんさん“ではワーキング過多の母になるのかな?)
このドラマは親子の負の連鎖についても踏み込んでます。
祖母の玲子(大空真弓さん)は、モラハラ系の母親。娘の顕子(斉藤由貴さん)に対して嫌味のオンパレード。60代以降の母親にこういう人多いかもしれませんね。
母としての顕子は娘美月(波瑠さん)とべったりで、一卵性親子状態。というよりも、顕子の世界に娘を取り込んでる状態です。
そのせいで美月は円形脱毛症に。(自分を抑圧するストレスってすごいから)
いずれにしても、健全とはいえない親子関係です。
以下は私の見解です。
玲子と顕子、顕子と美月。 2種類の関係は、3世代がつながった負の連鎖ではないでしょうか。
モラハラ(嫌味とかダメ出し)が、ストレートに連鎖してないのでわかりにくい。たぶん、顕子も気づいてないでしょう。
むしろ、顕子は『わたしは、お母さんとは違う母親になるんだ。あんなこと子どもに絶対にしないんだ。だから、わたしは、お母さんよりもずっといい母親だ』って、思い込んでるはず。
顕子は、美月を褒めて、言うことを聞いてあげて、教育にいいっていうことを実行して、【いいお母さん】になろうと頑張ってきた。
自分がしてほしかったことを、自分が欲しかったお母さん像を、自分が理想とする母娘関係を、娘である美月に求めた。
美月は、優しい(表面上)お母さんの言うとおりにすると喜んでくれることが、自分の喜びだったのですね。
おそらく、美月が失敗したときに顕子は激しく責めたりしなかったはず。「子どもを責める」のは顕子が母親からされて辛かったことだから。絶対にしちゃいけないことだったはず。
責める代わりにしたのが、解決策を指示すること。
職場から母親に「どうしたらいいの?」ってラインでSOSを出してたのもそうした背景があったからでしょう。
いつしか、お母さんの言うとおりにすることから抜けられない操り人形のようになってしまった…
自分の考えや気持もわからなくなって、お母さんが指示してくれない世界は不安でいっぱいにみえてたんだろうな…。(真島さんをフッたのはそのせい。もったいないわ…。真島さんかっこいいのに…←個人の感想です)
顕子は、母のような母になりたくないと思いながら、実は母親に気に入られることをやり続けています。
嫌味にも言い返せず…。
どうやら、美月を教師にしたのも母親の期待にこたえたい気持があったから。
母親に優越したい思いと、母親に認められたい思いと、両方を抱えちゃってる顕子さん。
それだけでいっぱいいっぱいなんでしょうか、まったく美月のこころの中に気づかない…。
まさに、過干渉は無関心状態ですね。r
(同じような3世代の負の連鎖の話は作家吉永みち子さんとお母さんと息子さんのお話しがあります。)
親子の負の連鎖は単純ではないのですなー。ねじれた負の連鎖です。
「反面教師」は、いい先生とは言い切れない…。
これから、美月がどう覚醒していくのか、顕子がどうなっていくのか、大変興味深いです。
美月も顕子もそれぞれが幸せをみつけられたらいいのに。
せいやっ!