今でこそ人気の観光地である沖縄は
太平洋戦争において、地上戦が行われた激戦の地でもある。
私は毎年沖縄に行くけれど、戦争の爪痕を目にする事は殆どない。
綺麗な海が広がる水平線が、軍艦の黒一色で埋め尽くされたという。
迫り来る恐怖は如何ばかりであったろうと、胸が痛む。
戦後生まれの、戦争を知らない私達のような者は
戦争の悲劇を知ってはいても、本当に理解出来ているでしょうか。
戦争は軍人だけでやるものではなく、一般市民も否応なく巻き込んでいく。ウクライナやガザのように。
義父は若くして戦争に行き、シベリア抑留の後
幸運にも帰還する事が出来たと言っていました。
義父はもう他界しましたが、戦時中の話はとても貴重でした。
このように戦争体験を語ってくれる人が、日本にはどのくらいいるのでしょう。
戦争の語り部がいなくなってしまったら、日本は再び戦争を始めてしまうのではないかなと思うのです。
もしも隣国が攻めて来てミサイルが撃ち込まれたら
自分の国は自分で守るんだ、と誰かが叫んだら
戦うしかない、と誰かが国民を煽ったら
政府が団結して戦おう、と扇動したら
抗う事ができるのでしょうか。
一瞬でも戦争の流れができたら、その時が怖い。