「センチメンタル・ノスタル爺や」こと「ノス爺」です。

 

 

強い思い入れのある「ひとり旅」だった。

 

ベイスターズは毎年一度、ここ新潟で主催試合を行っている。
2年前、この場所でついにプロ野球を初めて観戦することができた。

 

2年前の旅行記のリンクです。

 
 

闘病中だった友にその時の話をすると、

「俺、日本海って見たことないなぁ」と返ってきた。言葉に詰まりながらも、

「元気になって見に行けばいいさ」と答えたけれど、そのときの寂しそうな表情が忘れられない。

 

今はもう、友はいない。

 

今回、この旅を企画した一番の理由、この目でもう一度「日本海」を目に焼き付けて彼に届けたかった

俺の目を通じて見てほしかった。

 
 
今回も年3回しかない「大人の休日倶楽部パス」の期間だった。当初は2年前と同じく、このとてもお得なパスで東日本を駆け巡ろうと思っていた。しかし、試合前後に予定が入り、5日間フリーのパスの使用は断念。
それでも救いがあった。貯まりに貯まったJR東日本の「JREポイント」。ちょうど35%オフくらいのポイントで新幹線が利用できるキャンペーン中で、今回も新幹線代は無料だ。改めて、自分の旅はいつもお得旅ばかりだと気付いた。
 
 
出発前日、春から受講していた講座が終了。厳しいものだったが、完走できた。自分を見つめ直すよい機会となった。
前夜は打ち上げも開かれ、メンバーとの「グループLINE」が立ち上がった。何という偶然か、それとも縁か。
 
「グループLINE」…。2年前のこの旅行のときも同級生との諍いから「グループLINE」を脱退せざるを得なくなった。
その発端となったのもこの新潟旅行の最中だった。新しい思い出で「上書き保存」したかった。これがこの旅を企画した二番目の理由である。
 
 
ベイスターズのオーナーの出身地「新潟」での「御前試合」でもある。その大事な試合に2022年以来勝利していない。昨年は引き分けに終わり目下2連敗中だ。
「新潟に野球を見に行く」と講座のメンバーに告げると「そんな遠くまでわざわざ」と。そりゃそうだ。
ベイスターズファンの知人でさえ「あの『勝てない』新潟へ」と言われる始末だ。そりゃそうだ。
 
「リベンジ」。
無論勝利は見たい。相手のあることだ。上の二つの願いと違って、こればかりは自分の都合どおりには行かない。
 
「一生に一度は」という想いで行動することが多くなった。
若い頃には「たかが二年間」だったものが、この年になると持つ意味が全く違うことにも気づいた。
選手だってそうだ。二年前に登板していた大好きだったベイスターズの濱口投手。昨年はソフトバンクへと移籍になった。
そして難病を発症、現役生活を終えた。今は横浜に戻ってベイスターズのベースボールクラブのコーチをされている。その晴れやかな笑顔には「太く短い」選手生活への「やりきった感」を見ることができた。
 
普段開催されている球場での観戦より、日常を離れた観戦には新鮮さを感じる。
まだ出かけられる体だ。これだつていつどうなるかはわからない。
前夜からの疲れを感じつつも、「二度目」を経験できることの嬉しさが上回った出発となった
 
 
春ごろから安定しなくなった「血糖値」。薬の効きが悪い。努力も自力も通じない体の仕組み。免疫力も落ちている。歯茎も腫れやすくなった。毎食後の「歯磨き」が欠かせない。外食後の「歯磨き」がこんなに苦労するとは思わなかったが、これも慣れだ。
今回の旅は疲れを溜めないためにも、最低限の日程で旅程を汲んだ。

「三つの願い」叶えるために。


上越新幹線車窓。いくつものトンネルを抜けて見えてきた越後平野の空は晴れ渡っていた。

6月の東京は記録的な日照時間の少なさだった。夏の強い陽射しも困るが、全くないとそれはそれで気分もふさいでくるのがわかった。

関東南岸に停滞していた「梅雨前線」もこの「新潟」の地までは及んでいなかった。一足早い「梅雨明け」気分を味わえた。

 

正午過ぎ、定刻に終点の「新潟駅」に到着。

 

私の「新潟」と言えばこちら。「長岡小嶋屋」の「へぎそば・タレカツ丼セット」。

前回の旅と全く同じカットだが、今回は「伊勢丹」内の店まで歩いた。

 

血糖値コントロールが難しくなっている身ゆえ、久しぶりの「カツ丼」。

へぎそばは無論だが、久しぶりに口にするカツ、そして新潟米。こんなにも美味かったのか。

周りからは映画「幸福の黄色いハンカチ」高倉健さんが、出所後の「ビール」を口にしたときくらい「しびれた顔」に見えたことだろう。病は困りものだが、この一食がとんでもない「御馳走」になった。嬉しかった。心から嬉しかった。

 

食後は歩く。これも気を付けていることだ。隣のビルの「バスセンター」の立ち食い。お昼をだいぶん回っていたが賑わっていた。ここの名物カレーは今夜の「球場」でも食べられる。2年前に学習したことの一つだった。

 

大河「信濃川」と「萬代橋」。雨季ゆえの水かさと濁り。その大河の一滴たちの長い旅のゴール「日本海」まではもうすぐだ。

 

今回の宿は駅前でなくあえて前方に見える「ホテル日航新潟」を選んでいた。客室は22階から30階にある。

かなり早くに予約していたおかげであろう。2年前の駅周辺のビジネスホテルの料金とほぼ変わらない「7800円」で予約が取れていた。近年、ホテル代の高騰に泣かされていたが、シングルでのこの価格は破格だった。

 

晴天の空に残る「ひこうき雲」だろうか。

「X」の形に見える。何か不吉な予感を感じてしまった。

 

日陰を探しながら川沿いを下る。ホテル前では「満開」のラベンダーの香りが出迎えてくれた。香しい。嬉しかった。

「歩き」は時折こうしたご褒美と出会えるのが嬉しい。

 

午後2時過ぎ、早々にチェックインし向かったのはホテル最上階にある「Befcoばかうけ展望室」。

 

地上約125m、日本海側随一の高さだ。ビル1階から直行エレベーターがあるが、宿泊客はそのフロアからそのままエレベーターに乗れるのも助かった。

 

この旅の一つ目の目的、「この目で『日本海』を見る」。それが叶った瞬間だ。

カメラが大好きだった「Yくん」。彼ならもっと上手に撮ったであろう。

海岸線に蜃気楼のように浮かぶ「佐渡島」まで見てとれた。

友よ、「見えるか?」。

 

別の窓へ。信濃川の河口が見える。折しも「佐渡」からの船も上ってくるのが見えた。手前がフェリーターミナルだ。

川と海の色がはっきりと分かれていた。ゆえに遠くからでも「日本海」をしっかり確認できた。

友よ、「見えるか?」。

 

一つ、肩の荷が下りたような気分になった。青空も嬉しかった。楽しめた。

 

市街地方向にレンズを向ける。今日これから訪れる、左に「HARD OFF ECOスタジアム新潟」、右に波打った形の「デンカビッグスワンスタジアム」の白い屋根が見えた。

 

以前「47都道府県庁訪問」を妻とチャレンジしていた際に訪れて以来の展望室。これだけの眺望が楽しめて「無料」なのも嬉しい。

 

2階へと降りると「七夕」の笹飾りが季節を教えてくれる。

 

さらに仙台にでも訪れたかのごとくたくさんの「吹き流し」が私を喜ばせてくれた。

 

ここから駅に戻るためのバスに乗車。フェリーからのお客さんで満員だったが、30分に一本ほどしかないバスゆえ、後ろ扉からではなく前扉から乗せてもらえて事なきを得た。

 

2年前と同じく「臨時バス」乗り場へ。前回は長蛇の列だったが、今回は待たずにすぐ次のバスに乗ることができた。

途中、通常の「路線バス」乗り場の「球場」方面行きのバス乗り場にも若いファンがたくさん並んでいたのを見た。

ユニフォームを着たファンたちがたくさん並んでいるゆえ、そちらに並んだのかもしれない。

 

この日のゲームの詳細は事前に「新潟放送」のホームページに紹介されていた。チケットやアクセスについて、今年もそちらのページを参考にして出かけたことも記しておく。

 

年に一度の一軍戦なのに、それを見ることもなく働いてくださっているたくさんの地元の方がいる。忘れてはならないと思った。

 

球場前広場に到着すると、「diana」の皆さんが笑顔で迎えてくれた。

 

ハマスタではこんなに近くから見るには、相当早くから並ばなくてはならないだろう。

 

彼女たちの全力のパフォーマンスに心が動かされる。

なぜだろう。不意に目頭が熱くなった。

東京での梅雨空のもとでの毎日、体調への不安。

 

「スターマン」も加わった全力のバフォーマンス。青空の下の笑顔。

沈み気味だった気持ちが一気に晴れた瞬間だった。

 

いざ「決戦の地」へ。対するは「広島東洋カープ」だ。

 

入場すると球場前広場の全景が見渡せた。

「新潟限定」を含むベイスターズグッズショップには一番後ろが見えないほど遥か向こうの「ビッグスワンスタジアム」の方までも列が続いていた。試合の開始に間に合っていればよいのだが、と思った。

 

席はネット裏の二階席。この近さで「3300円」なのも嬉しい。

 

一塁側の風景。

 

三塁側の風景。

 

レフトスタンド方向。

 

ライトスタンド方向。球場の外には広大な田園風景が見られるのも二階席の良さだ。これも前回学習済みのことだ。

 

早めに並んだつもりだが、こちらも変わらぬ人気。もちろんお目当ては「バスセンターのカレー」である。

 

こちらでも試合を見ることなく、懸命に食事を提供してくださっている地元の皆さま目が留まる。

おいしいカレーをありがとうございました。

 

試合前のイベントが始まった。「スターマン」がゆるく登場だ。

 

地元の「NGT48」の皆さん。

 

試合前のメンバー表交換。主審からは、この球場特有のローカルルールを説明している模様。

 

審判団の記念撮影というのは珍しい。みんなが胸の「29」の番号を指している。

4月16日のゲームで頭を負傷し、緊急手術を受けた「川上球審の袖番号」だ。

まだ意識回復とは言えないが、まばたきなどの反応が示されているとのご家族からの報告があったのが6月9日。

意識が戻られ、回復されることを野球ファンなら皆が願っていることである。

 

始球式を努める「佐藤海里」さん。深く一礼。

 

大きく振りかぶり。

 

ここで動作が止まってしまった。次にどこを動かせばいいの?

 

そうだ、こうだ。

 

見事なフォーム。

 

 

あまりによく写っていたのでたくさん紹介だ。

 

先発の東投手。

 

サードの宮崎選手。

 

投球と同時にグラブを出す姿を正面から撮ることができた。

私がハマスタでは一塁側で見ることが少ないせいだ。

 

ショートのルーキー宮下選手。

 

セカンドの牧選手。

 

ファーストの佐野選手。

 

ライトの九鬼選手。

 

センターの蝦名選手。

 

レフトの勝又選手。

 

キャッチャーの松尾選手だけ、撮るのを忘れてしまった。

 

広島先発の玉村投手。

 

初回は無得点に抑えるも、2回にベイスターズは宮下選手のタイムリー内野安打で先制。

 

2死満塁で、牧選手にもレフトへの2点タイムリーが出て、早くも3点のリードを奪った。

 

ライトからの声援に応える牧選手。

今年こそ新潟のファンに、オーナーに、関東から駆け付けたファンに勝利を届けられるか。

 

長くなりましたので続きは次回に。

あの「ひこうき雲」の意味していたのは…パー