2023年5月15日 関西3泊旅行2日目その1 「葵祭」順延で東本願寺・仁和寺へ | ミラーレス一眼越しに、私が見た風景たち

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~たゆたうはロマンか、センチメンタルか、メルヘンか

1年前の関西旅行記の続きです。

 

ひとり旅は2日目の朝です。

旅行の日付を見てお気づきの方もいらっしゃると思いますが、このときの旅の最大の目的は「葵祭」鑑賞にありました。

 

昨年の5月15日。本来ならお祭りの当日でした。

しかし夜半から降り続いた雨は朝方まで続いていましたが、そのあとは天候も回復する予定でしたので、決行されるかなとも思ってましたが、残念ながら早朝に主催者から中止・翌日に延期の発表がなされました。

 

この日を楽しみに訪れ、この日で帰らねばならなかった観光の方もいらっしゃったと思います。

私はこの開催の可否の決定を聞くため、早朝の東本願寺晨朝法要への参加を見送っていたので、ホテルをゆっくり出発。

 

出勤の時間も過ぎ、再び人通りの少なくなった「お東さん広場」

 

「東本願寺」に入ると、昨年の3月末から約1か月にわたり行われた「慶賛法要」の後片付けがまだ続いていました。

 

「御影堂」の階段上まで続くスロープも、まだそのままでした。

妻とともに3月に法要に参拝できたことに感謝を込めてお参りしました。

 

春には見事な花を咲かせていた「荘川桜」。新緑がまぶしいばかりでした。

 

「東本願寺」を後にする頃には、すっかり天候も回復。

しかし早朝の準備の時間帯で降っていたのでしょうがないですね

 

地下鉄「五条」駅そばの、「蕎麦の実 よしむら」さんへ。

いつもの京都旅行のルーティンへと戻り、早めのランチを。

京都に来られたことを一層実感。

 

そしてこの日まず足を伸ばしたのは「仁和寺」でした。

 

この日まで「御室流いけばな展」を見られることを調べていたので、葵祭が延期になったらこちらにと考えていました。

 

そしてもう一つの目的は、こちらの海洋堂さん制作の「阿弥陀如来坐像」です。

この時の旅もJR東海さんのツアーの「ずらし旅」というものを申し込んでいました。

「ずらし旅」参加者には現地の旅先で様々な特典が一つ選べたのですが、御所庭園の拝観とこの仏像フィギュアのプレゼントという特典を授かることも、この旅での大きな楽しみでした。

 

ホテルに戻って開けたときのものです。全高11.5センチ、国宝の座像を20分の1のスケールで忠実に再現されたものでした。

あまりの精巧な出来に、我が家では現在仏壇内で「阿弥陀如来立像」の掛け軸とともに鎮座しております。

 

こちら現在は、ずらし旅の特典に見つけることができなくなりましたが、今も仁和寺のオンラインショップでは販売されていました。税込み6000円もする代物でしたので、この旅ではともすると1泊分の宿泊費が浮いたくらいの勘定になり、とてもお得感のある旅となりました。

これからも大事にお祀りしてまいります。ありがとうございました。

 

さて、庭園へ。門跡の寺院のお庭に花たちがいっそうの彩りを添えてくれて、気分がいっそう上がったことを思い出します。

 

 

 

若いころには何を見ていたのか。この年になり、こうした風景がたまらなく嬉しいのはなぜなのでしょうか。チコちゃんならわかるかな。

 

 

「白書院」へ。

本当に、自然の中を鳥が飛び交っているような錯覚にも陥りました。

 

お花と襖絵が本当にマッチングしていて。

 

計算されつくされている感あり。見事でした。

 

この日「黒書院」は修復工事の真っ最中で拝観できませんでした。

 

飾り金具も外されて修復中。

 

長い年月の間、こうした修復のたゆまぬご尽力のおかげで、今なおいにしえの世界の中に足を踏み入れることが叶うわけで。

 

広い「宸殿」

 

 

お庭を眺めつつ、しばし休憩。

 

「北庭」の池越しに見えたのは修復中で覆われた「中門」

その先に「五重塔」です。

天皇がお過ごしになられた場所から見える風景とすばらしい生け花たちとともに過ごした幸せな時間でした。

 

庭園を出てお参りのため、金堂方面へ。

修復のため、まるまる囲まれていた重要文化財の「中門」。

この姿もあるいみ「何十年に一度」の景色。なので記録にとどめておきたいと思います。

 

ちなみに先月、再び訪れる機会を得ましたが、修復はすっかり終わっていました。

 

この背丈の低い、遅咲きの「御室桜」の咲いている姿をいつか見てみたい。

私に発動中の「できるうちにしておこう」キャンペーンにより、その願いは今年叶うことができました。

また順を追ってまとめていく中でご紹介させてください。

 

新緑に包まれた五重塔。

 

各層の幅にあまり差がないことも特徴の一つ。

 

「金堂」へと歩を進め、お参りします。

 

色鮮やかに目を引く「鐘楼」。

 

その横の細い参道の先へ。

 

お願いを一つだけ聞いてくださるお不動さんです。

 

長い柄杓で水をすくって、心を込めてお不動さまへ。

かつてのお願いは、ほぼ叶ったような気がします。

この日はそのお礼も。

 

散策していると法要に出会いました。「お花」への供養の法要だったと記憶していましたが、一年を経てしまったので定かではありません。間違っていたらごめんなさい。

この後、散華が美しく宙を舞ったことは鮮やかに記憶しております。

 

 

「葵祭2023」の観覧の予定が急遽変更になった昨年の3泊4日関西ひとり旅の2日目は続きますパー