長崎市電「石橋」電停を降りて、「シマダ果実店」でカットフルーツをいただいた後は・・・。

 

見えてきました。前回、7年前の旅で初めて経験した「グラバースカイロード」へ。斜向式のエレベーターです。

 

前回は階段で上がってみましたが、今回は住民の方と一緒に利用させていただきました。

 

海まで見渡せました。

 

この日は久しぶりに「グラバー園」へ。このルートで行くと、園内の頂上部分からスタートできるので、下りルートだけで園内を回ることも可能です。

もちろん園内には、上りのエスカレーターもありますので心配はいりません。

 

「旧三菱第2ドックハウス」です。明治期に建てられた外国人乗組員用の宿舎でした。2階のテラスにたくさんの人がいらっしゃいます。

 

ここから見る景色がとてもよいんです。正面に稲佐山や造船所が見えます。夕暮れ時もとても素敵な場所です。

 

グラバー商会に勤め、ホーム・リンガー商会を設立した「フレデリック・リンガー」の旧邸、「旧リンガー住宅」です。

 

スコットランド出身の商人トーマス・グラバーが、親子二代に渡り暮らした、現存するわが国最古の木造洋風建築「旧グラバー住宅」です。

園の代表的な建物だけに、ここで記念撮影をされた方もいらっしゃると思います。この瞬間、一瞬だけ誰もいなかったことを覚えています。

 

こちらのお庭では、「♡」の石を探すのがかつてブームでした。

この日、私が撮影していても皆さん素通りでした。たまたまかな?

 

今回の旅行をまとめるにあたり、前回の長崎・福岡旅を振り返って、私たち夫婦共通の友人「Yちゃん」と3人でここを訪ねたのは、2009年であったことが判明しました。

「Yちゃん」がいなくなってから、この時まだ1年が経っていませんでした。仕事も落ち着いてこれからゆっくり一緒に旅もできると思っていたのに、という無念の気持ちはこの風景を見るとまた蘇ってきます。

私たちが忘れない限り「Yちゃん」も生きている。そう思っています。

 

「グラバー園」を後にしました。コロナの影響でしょうか、シャッターを閉めているお店が多かったのが気になりました。

 

坂を下ると国宝の「大浦天主堂」です。この日はここからの撮影だけで駅へ急ぎます。

 

前回の旅で初訪問した「祈りの三角ゾーン」へ。

左に「大浦諏訪神社」の鳥居、右に「妙行寺」の山門、そして中央に「大浦天主堂」の三角屋根が同時に撮影できます。

 

この日は、博多への移動日でもありました。予約していた特急の時間まで余裕がなくなってきて、少し焦りましたが間に合いました。

何度も訪れている街ですと、慣れから「まだ大丈夫だろう」という気持ちが強くなってしまいますが、以前より駅の改札やホームまでが遠くなっていたことを計算に入れていませんでした。

 

この日乗る特急は「白いかもめ」型ではありませんでした。

「白いかもめ」型ですと、座席が普通車指定席でもすべてが「革張り」で豪華です。その車両がデビューした頃、新しい「革」の匂いに少し酔い気味になったことも覚えています。

 

隣のホームからは各駅停車の「肥前山口」行きの表示。昨年9月の九州新幹線の開業とともに「江北」駅へと駅名も変更となりました。

 

長崎駅のホームの一番端っこ。

 

その先には前夜訪れた、新しくなった「長崎県庁」です。

 

 

隣のホームの次の特急も、同じ形式のよう。

 

新しくなった長崎駅からの初めての特急利用です。

 

特急電車に乗り込み、窓の外に目をやると隣の「長崎新幹線」専用ホームに開業前の「新幹線」が止まっていたことに気がつきました。

 

私たちの乗った特急列車が発車すると、何と奇跡的なことが・・・。新幹線も動いてる?

 

駅舎を出た瞬間、確信に変わりました。「試運転」の新幹線が何と私たちの「長崎・博多間特急のラスト乗車」を見送ってくれるように、並走しています‼これには興奮しました。

 

長崎県内や佐賀県内での指導のために、かつて幾度となく乗車した路線。長崎新幹線の開通とともに廃止となる「長崎・博多間」の特急の乗り納めのため、この旅程を考えました。

これからは移動手段も新幹線へと変わっていくでしょう。新しい路線の新しい時代の移動手段に見送られるという、最高のラスト乗車が叶い、今思い出してもこんなことが偶然にもよく叶ったものだと思います。

 

日本で一番西を走る昨年9月に開通した「長崎新幹線」。今度訪れたときは、ぜひ乗車してみたいです。

 

この特急路線のかつての乗車時、車内でもパソコンの画面と向き合うことが多かった中、この路線に乗るときだけは景色を楽しんで、ストレスを溜めないようにしていました。新幹線路線では見ることのできなくなる美しい有明海。この日は引き潮。遠くにうっすら島原半島の雲仙・普賢岳が見えています。

 

こちらは写真中央に、イチゴの形をしたバス停です。

 

長崎県と佐賀県の境となる佐賀県太良町あたりでは、特急もスピードを少し落として、この湾沿いを走ります。

 

「月の引力が見える町」。素晴らしいキャッチフレーズです。

 

本当にそれを実感できます。私の思い出のラストラン。一日違ってたら大雨でした。

 

約2時間の乗車時間のちょうど中間地点となる、特急停車駅の「肥前鹿島駅」。何度かお世話になった市内で一番高い建物「スカイタワーホテル」です。

部屋からの一面の佐賀平野の景色も忘れられません。

 

そしてこちらの駅ですれ違ったのは「白いかもめ」型のものでした。

 

鳥栖駅から見えるのは、「鳥栖スタジアム」。現在は「駅前不動産スタジアム」という名前です。

 

鳥栖駅名物の立ち食いうどんの「中央軒」さん。かつては、久留米や熊本方面に行く際に、こちらの駅で乗り換えていたのですが、こちらも九州新幹線の登場により、乗り換える機会を失ってしまいました。乗り換えで利用していた頃は「そのうち寄れるだろう」と思っていたのですが。

いつかあえてこちらで下車してぜひ寄りたいなと思っています。

 

やがて車窓にマンションが増え、こちらの「ヨドバシカメラ」が見えてきたら「博多駅」に到着です。

昨年の「祇園山笠」が終わったばかりのここ「博多」でも、思い出をたどる「ミッション」は続きますパー