私には、日曜日の朝の楽しみがあります。それは、「トレバー・バウアー」投手の週1回の「公式YouTube」の更新日。

少し寝坊の許されるこの朝に、布団から出る前にその更新がされていたなら、そのまま布団の中で約30分弱の動画視聴でこの一週間のバウアー投手の様子を知ります。

 

昨朝更新された動画の内容には驚かされました。

いまアメリカの「3A」に「片目」の選手がいるということ。「ドリュー・ロビンソン選手」。2020年に自殺を図り、一命を取り留めるも右目を失ってしまった。知りませんでした。


バウアー氏は昨日の動画の中で、「片目でも戦えることができる。でも僕には両目を開けるという選択肢があるからそれを選んだ。その選択肢がなくても3Aでプレーするドリューは本当にすごい」と語り、「今週はドリューに敬意を表し、注意喚起のために野球関する全てを片目で行おうと思う」と話し、それを実践していたことを語っていました。

 

私もテレビを通じて、バウアー投手が実際に試合中に片目を閉じながら投球へと入る様子を見ていたのですが、「効き目を確認しているのかな?」とか「どちらかの目だけで見た方がコントロールが安定するのかな」などと推測し、その理由をいつか動画で明かしてくれないかと思っていたところ、こんな背景があったことを知ることができた昨朝でした。

 

動画の冒頭では「日本では誰かが誰かを支えることがよくある。最近のアメリカにはそれがないように感じる」とも語っていました。母国ではスキャンダルにより出場機会を失っていたバウアー投手。異国の地でこれだけの応援を受けられていることから、このような好意的なコメントになったのかと拝察します。

 

さらに気になったのは、動画の中で「これを見ている皆さんが誰かに送ろうとしている否定的なコメントを考え直してくれることを願っている」と語ったことでした。バウアー投手も、そのくらい追い詰められていた時があったのだろうか、または発作的にそう考えた日があったのだろうかということでした。

「ドリュー・ロビンソン選手」の企図したことが、否定的なコメントに起因していたのか、そのような記事を見つけることはできませんでした。ならばバウアー投手がいま、否定的なコメントにより追い詰められてはいないかまで心配しております。

 

バウアー投手がその人のことを思い、その人の身になってやってみて、その人の気持ちを理解しようとする態度。昨朝は感心させられると同時に、バウアー投手の新たな一面を知ることができ、ますます興味が深まりました。

かつては、こうした情報はスポーツライターによって紹介され私たちの知るところとなったものですが、現代は自らがこうした考えを披露することができるようになったのだな、と今さらながらに思ったとともに、やはり誰かに伝えたいメッセージは、ライターに理解してもらい、その人のフィルターを通した文字で伝えられた方が、誤解のない、より伝わりやすいメッセージとなる気もします。

 

日本球界に影響を与え続けている「バウアー投手」。

「中4日」での登板。「イニング間」のベンチ前での投球練習をしない。「100球」になると判を押したように交代となっていた投手の「球数」にこだわらない・・・。

かつては当然のものだと思われていたものばかり。これらを否定するわけでなく、どの投手にも「均等」に当てはめることには疑問を感じてもよいのではないでしょうか。

そんなバウアー投手に、これからも注目していきたいです。

 

さて、今日も「バウアー投手」登板試合からです。

まずはこの日の記録から。

 

2023年6月25日(日) 横浜対阪神11回戦 

  横浜5対3阪神 (横浜スタジアム)   
この日のバウアー投手 勝利投手(5勝2敗)

 6回1/3 114球 打者30 被安打7 奪三振7 

   与四球3 与死球1 失点3 自責点3

 

前回のブログで紹介いたしましたファームでの登板から「中4日」での予告先発登板となったこの日は、確かそのファーム登板後に逆算してこの日のチケットを求めたことから、残っていた席は「東京五輪」のために増設された「ウイング席」と呼ばれる、外野席よりもさらに後方の、「バックスクリーン」後方の「巨大ビジョン」よりも後ろの遠くの席でした。

 

「セ・パ交流戦」が終わり、通常のリーグ戦に戻った最初のカード、首位阪神を地元の「ハマスタ」に迎えての戦いは、この前日までの2試合をベイスターズが連勝。

もしこの日もベイスターズが勝ったなら、早くも今シーズン2度目となる「直接対決での首位交替」となり得る大一番です。

 

この日の試合前。その「セ・パ交流戦」でのベイスターズへの「優勝」の表彰式が行われました。

 

何しろ「優勝」の二文字から遠く遠ざかっているこのチーム。

「セ・パ交流戦」とは言え、こうしたセレモニーを生で観られたのも初めての経験です。

ビジョンに映る熱闘の模様を見つめる選手たち。私の席はビジョンより後ろなので何が映し出されているかはさっぱりわかりません。

 

山﨑投手、長く振り返っていました。いろいろな思いがあるのでしょう。

 

何だかみんな慣れていないせいか、戸惑っているようにも見えたのは私だけかな。

 

三浦監督への優勝トロフィの贈呈。

 

交流戦スポンサーの「日本生命」からは3000万円の賞金が贈られます。

 

記念撮影です。

 

さらに優秀選手として、牧選手への表彰。映像が流れたようです。

 

「日本生命賞」として、賞金100万円が贈られました。

 

チーム全体での記念撮影。今度この光景が見られるのはいつになるのかなぁ。おめでとうございました。

 

さて、先発のバウアー投手の登場です。まずはいつもの腕振りルーティン。

 

前回のファームの試合でも使っていたミント色のグローブもこの日は使用しています。

 

そしていつも通り、プレート後方まで下がり・・・。

 

助走をつけて・・・。

 

 

 

立たせたままのキャッチャーめがけて強い球を投げ込むところから、投球練習へと移ります。

 

そしてマウンドの端で精神統一をし、その回への投球へと入ります。

 

では連続写真で。

 

 

 

前回のブログではバックネット裏からの観戦が叶いましたが、この日はそのまるまる逆からの観戦。バウアー投手をまた新しい角度から撮影することができました。

しかし、この日の強い陽射しは本当に難儀しました。

 

初回は近本選手のヒットが出るも、後続を抑えての立ち上がりでした。

 

試合は2回にベイスターズが1点を先制。3回にも2点を追加し有利に試合を進めました。

 

4回のベイスターズの攻撃。1死1塁でのバウアー投手の打席。

いつもながら見事にバントを決めた・・ように思えたバウアー投手。

 

バントを処理した阪神の選手の送球は、何とバウアー投手のヘルメットを直撃。バウアー投手も一塁をセーフになったのかと思いきや、バウアー投手が塁間のラインの内側を走った違反ということで、「守備妨害」となりバウアー投手は「アウト」の判定。

 

「なぜ」とポーズするバウアー投手。

 

先週の「YouTube」でもこの判定については納得がまだいっていなかった様子のバウアー投手でしたが、昨朝更新の動画では、2014年のソフトバンクと阪神の日本シリーズで、日本一の決定の瞬間が同様の走り方による「守備妨害」によって幕を閉じたことを知ったようで、そのことがルールブックに記載されていることを理解し納得した様子でした。

 

5回表の阪神は2点を返し、3-2と一転差に詰め寄りましたが、その裏のベイスターズは4番の牧選手が2塁打で出塁すると、続く宮崎選手、振り抜きました。

 

打球はセンターへの2塁打となり、阪神の追い上げムードに水を差しました。

 

6回裏には、またもやバウアー投手に「送りバント」の場面が回ってきて、またもやきっちり転がしたバウアー投手は、1塁に多少オーバーに外側を走っていきました。

茶目っ気たっぷりのバウアー投手のプレイに思わず笑ってしまいました。

 

見事バントを決めベンチに戻ったバウアー投手。宮崎選手も笑ってますねぇ。

この回ベイスターズはさらに1点を追加。5-2とベイスターズのリードとなりました。

 

7回のバウアー投手の投球。

 

この日はここで既に100球は超えています。

 

 

 

 

この回、2本の安打で1点を失い、さらにフォアボールを与えたところで三浦監督マウンドへ。バウアー投手交代でした。ベイスターズ5-3と2点のリードとなります。

 

8回のマウンドには伊勢投手。

 

 

この回を三者凡退に封じました。

 

9回のマウンドへリリーフカーに乗って向かう山﨑投手。

 

 

2者を抑え、勝利まであと一人。

 

 

 

 

 

最後の打者、前川選手を「見逃し三振」に抑えます。

 

吠えてます。

 

首位と2位による直接対決による首位の交替。5月の甲子園に続いて。早くも今季2度目の首位逆転の場面でした。

 

バウアー投手、山﨑投手を出迎えます。

 

 

 

 

ヒーローインタビューには、奥からバウアー投手、伊藤捕手、佐野選手の三人がお立ち台に上がりました。

 

インタビュアーから一通りのインタビューが終わると、このシリーズでの特別企画で選手がインタビュアーとして登場。この日はさっきまで熱投していた山崎投手が。

 

佐野選手には、週刊誌の記者張りの直球の質問をぶつけて球場を沸かせました。全くやんちゃ坊主のような山﨑投手でした。

 

締め

そして車に乗って、ライトスタンドの応援団の方向へ。

 

この日、一番近くにバウアー投手が来た瞬間です。

 

いい笑顔です。

 

ファンサービスに応じながらベンチ方面へ。

 

最後は子供たちとのハイタッチ。

 

ベンチの奥へと戻っていきました。

 

今季の横浜と阪神の対戦は、それぞれの本拠地でホームのチームがすべて勝利するという状態が続いています。

横浜はこの試合の後の試合で負け、阪神が勝ったため、横浜の首位は「2日天下」で終わりました。

 

しかし大きく離されることなく明日7月11日から、横浜は阪神の本拠地での対戦です。この「内弁慶」状態が続くのか、それともここでこの流れを断ち切るか。1ゲーム差で迎える両チームの戦い。今年は両リーグとも混戦で推移しているだけに、まだまた楽しみな毎日が続きそうです。

 

バウアー投手の6度目の登板試合観戦記。バウアー投手以外の写真も沢山になってしまいました。お付き合いをいただきましてありがとうございましたパー