(七部)桃太郎の犬と猿の謎 | パオンのブログ

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最初から続いている不思議な話です。
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可児市の鬼退治伝説を紐解くと、蟹牡丹の紋がこの物語を紐解くピースとして有りました。
 
その紋を見てみると、秦氏族の拠点、山城国の蟹満寺や、名古屋の黄金地区にあるお寺が浮かび、家紋として使用しているのが、伊達政宗でした。
これらに共通するものは、「製鉄」でした。
可児市には、金山城があり、鍛治を生業とした金屋氏族の遺跡がありますが、鍛治との繋がりは、可児市の資料からは、見つかりませんでした。
しかし、これらのアイテムを持つ他の地区を見ると繋がるものが出て来るのです、
 
名古屋の蟹牡丹紋のお寺がある黄金地区には、金山神社があります。
金屋氏族が住んだ他の地区を見てみると、私が知る範囲では、
豊川稲荷、そして、養老(岐阜県)の御井神社内に金屋氏鍛治屋跡があります。
 
豊川稲荷周辺
養老御井神社にある金屋邸跡
 
これらの製鉄に関わる地域のもう一つの特徴は、昔、インドのカースト制のような差別社会が存在し、俗世界とは隔絶した人々が暮らしていたのです。
上記で書いた地域を全部調べたわけではありませんが、古代に製鉄産業で栄えた伊吹山もしかりでした。
 
信仰としては、
一つに白髭神社があり、伊吹山周辺にもあります。
可児市にも、白髭神社があり、氏神として可児の人々の信仰を集めています。
祭神は、田彦大神
 
名古屋で、昔、鍛治集団がいた地で知られるのが、熱田神宮の北の弊縣町(現、旗屋)辺りで、
その場所にも、猿田彦神社がありました。
この場所での鍛冶集団は、猿を信仰するグループであったと推測します。
猿田彦=比良明神であるから、やはり、「比」の字が表すものは猿になります。
弊縣町の隣の地名にも「比」の字が着くことも(日比野)そう思わせるのです。
可児市の鍛冶は、猿。
名古屋の金山の鍛冶も、猿。
伊吹山の鍛冶も、猿。
養老の鍛冶も、猿。(一の鳥居がある北側は、猿の日吉地区)
 
しかし、
豊川の鍛冶は、犬(稲荷)
と、鍛冶には「猿」と「犬」にはっきりと分かれています。
 
この様な分け方の解釈は今までなかったので、私の思い過ごしかもしれませんが、これほど揃うものでしょうか。
 
[白山と猿]
また、犬山の鍛冶遺跡は、白山平。
可児市にも金山城近くに、白山と言う里山があり、日本最古の鍛冶遺跡と言われる舞草遺跡(もぐさいせき/宮城県)も白山岳に有る事から、白山は鍛冶と繋がっているようです。
 
白山(石川県)、伊吹山の周辺には変わった信仰があります。
「厩猿」(うまやさる)」と言うものです。
「馬屋を猿が守る」のです。
これには、意味が有りますよと言わんばかりの信仰ですね。
猿のキーワードには、秦氏が関わっている事を前の記事で書きました。
そうすると、現実的に変換したら
「厩戸皇子(聖徳太子)を秦氏が守る」
と言う事です。
実際にも、厩戸皇子を守っていたのは、秦河勝です。
ピッタリ重なります。
 
岡山の桃太郎伝説に填めると、桃太郎は、天皇家の皇子・吉備津彦であるから、秦氏は、桃太郎の猿となります。
秦氏には犬のキーワードも有る事から、桃太郎のように犬と猿が守っている事にもなります。
 
また、今まで取り上げた羽のラインが正確に両グループの棲み分けをされているのなら、
西の平家岳の赤のライン側に白山があることから、西を守るのが猿とした私の説が繋がるのです。
太陽が昇る東は、多産のウサギが象徴としてあるから、犬も、それに当てはまり、東の白の源氏岳ラインがそれに当てはまります。
このライン上に、犬の豊川稲荷があることは、このラインが犬のラインと言っているようです。
また、東には御嶽山があり、その山を信奉する御嶽教の宗紋は、丸に三つ引き紋であるから、犬であり、
丸に三つ引き紋の真鍋氏も東のグループなのでしょう。
伊勢神宮を犬の豊川稲荷で鬼門を護る形が、御嶽山にもあるとしたら上の地図では何処になるでしょうか?
羽の中心地の鬼門を、御嶽の犬で護るとなりませんか。

名古屋から見た御嶽山
 
[三位一体から]の考察]
この羽のラインには、魔物を封印したとされる洞戸の高賀山があり、その魔物は、猿虎ヘビと言う三位一体の魔物です。
藤原高光によって成敗された猿虎蛇の三位一体の魔物(岐阜県洞戸高賀山)
 
猿・犬・ヘビであれば、上手く三体の獣を棲み分けられるのですが、犬ではなく虎です。
それでも、白虎は西の聖獣で猿と同じであるから、西のラインと重なるのではと思います。
犬は、東であるならば、西には、いてはいけないのではないでしょうか。
エジプトでも、犬と猿は対極に描かれてもいるからです。
 
古代エジプトの悪い魂を食べるワニも、三位一体の体を持ちます。
キリスト教を表わす言葉に「三位一体」が有ります。
厩(うまや)で生まれたキリストと、厩で生まれた聖徳太子。
 
三位一体の魔物伝説はヨーロッパにもあり「アモン」と言います。
三位一体のアモン
 
このアモンは、不思議な事に、キリストの兄と同じ名のです。
これは、美濃洞戸の三位一体の魔物だけの類似ではなく、美濃に体を切り刻まれて(?)幽閉されたヤマトタケルの兄(大臼命)と伝わる事も重なるのです。
切り刻まれて幽閉されたとは、不思議な表現ですが、三体の体を持つ魔物と繋がるのではないでしょうか。
洞戸の高賀神社本殿に描かれていた三つの家紋(桐・菊・剣花菱)の紋
が、猿・ヘビ・犬を意味していて、西・間・東をも表している事を今気付きました。(この紋については、アモンの記事に)
そして、聖徳太は、間人(はしひと)の人であるなら、東西の羽のラインの「間」の羽の地域となり、
我が家の墓のある江南と言うことでしょうか?
 
そして、こんな不思議な繋がりもあるのです。
名古屋の金山地区にある歴史のある金山神社を守り続けた一族(今は、熱田神宮が管理)は、私のお客様なのです。
偶然にしては出来すぎです。
この方には、もっと興味深い不思議な一致が有りますが、この方のプライベートに関わる事なので差し控えます。
そして、我が家の長男は、黄金地区の金山神社の近くに住んでいました。
また、今まで何度も書いてきたように、我が家は、子供達の配偶者を含め、総てが白山の伝説と重なるのです。
住む場所もそうです。我が家は臣の地にあり、日比津にある白山神社の氏子なのです。
妻を含め家族の配偶者の職業も白山に関わるのです。
 
白山の神は、ククリヒメです。
この女神にククられているのでしょうか?
 
このククリヒメは、今日書く予定だった、秦氏のルーツを蟹から繋げる事の鍵になっているのです。
怪しい考察に見えますが、真面目にその事を研究されている方にも何かのヒントになる紐解きになっていると思います。
それは、次回に・・・