東旅協への申し入れ | 受動喫煙の完全防止を目指すブログ

東旅協への申し入れ

7月24日、「タクシー全面禁煙をめざす会」は、「東旅協」へ2度目、富田昌孝新会長就任後初めての要望を「日本禁煙学会」作田理事長より13ページにおよぶ要望書と併せて行いました。


要望書(ここから)


タクシー全面禁煙化のお願い

         タクシー全面禁煙をめざす会代表 渡辺 文学


拝啓 この度は新会長へのご就任、たいへん遅ればせながら心よりお祝い申し上げます。


さて、本年5月16日、厚生労働省より、日本国民の成人喫煙率は24.2%まで下がったと発表されました。喫煙および受動喫煙の害が究明された今日、あらゆる公共施設、交通機関、職場、飲食店から路上喫煙に至るまで厳しいタバコ規制が進められておりますことは、今や世界的な潮流であります。


日本のタクシー業界でも、昨年4月から大分市が全面禁煙化されたのを皮切りに、本年5月1日からは名古屋市のタクシーが全面禁煙となりました。続いて大分県(6月1日)、長野県(6月15日)に続き、今月11日には神奈川県下のタクシーが禁煙となり、8月5日の「タクシーの日」からは静岡県、10月1日から山梨県、11月には千葉県においても全面禁煙が実施されると伺っております。さらに新聞報道等によりますと、東京近郊だけでも茨城県、埼玉県などにおいて具体的準備がなされているとのことです。


昨年、全面禁煙に踏み切った大分タクシー協会の会長は、「褒められたことや感謝の言葉はあったが、苦情の通報は1件もなかった」とコメントされておられましたが、名古屋、神奈川の業界関係者の方々も、混乱などはほとんどないとおっしゃっています。


全面禁煙化は、屋上の行灯表示も不要となり、わずかな費用で実施できます。さらに、全面禁煙化でトラブルや客離れの懸念はすべて解消されることと存じます。


多くの世論調査、意識調査、アンケート調査等によれば、喫煙者の70%以上が「やめられればやめたい」と思っていることが判明しています。タバコを吸えない環境を広げていくことは、むしろこの方たちの「決意」に手を差し伸べることでもあり、さらにはタバコ臭に苦しんできた乗客や乗務員の方々を救済することとなります。


さる6月30~7月6日にかけ、タイ・バンコクの国連ビルにおきまして、WHOの「たばこ規制枠組み条約」(FCTC)第2回締約国会議が開催され、私も日本禁煙学会・作田学理事長と一緒に参加して参りました。


この会議では、とくに受動喫煙の被害を防止することが最重要課題として議論され、狭いタクシー車内のタバコ被害を全面的になくしていくことも決議されました。*(日本禁煙学会の要望書をご参照下さい)


本年3月29日、前会長時代に貴協会をお訪ねし、藤崎専務理事、堀広報委員長にお会いして、タクシーの禁煙化につきましていろいろお話をさせていただきましたが、伝え聞くところでは、貴協会の正副会長会議におきまして、「全車禁煙」を前向きに検討されておられるようです。


つきましては、一日も早く全面禁煙化に踏み切って下さいますよう、心からお願い申し上げます。
貴協会の新しい方針につきまして、ご決定次第、当会にもお知らせ願えれば幸いに存じます。


敬具
                  
タクシー全面禁煙をめざす会