がんの終末期になると
昨日まで出来たことが出来なくなる
起きていることすら辛くなる…と
いった段階に差し掛かります。
そんなとき、一番辛いのは
「して欲しいこと、伝えたいことが
周囲に伝わらない」ということです。
例えば、布団が重く感じて
撥ね除けようとしても出来なかったり
ナースコールまで手が届かなかったり
周囲から見ると、苦しくてバタバタ
しているのか、痛いのか…と勘違い
される。
その結果、不本意に痛み止めを
増量されたり、
向精神薬を使われたり
そのことで、さらに想いが伝わらず
本人は眠るわけにはいかないと
頑張ることで、薬の効果が悪いと
判断され更に、本人の苦悩が増す
…という
悪循環に陥ります。
ここで、大切なことは
御本人の意向を正確に
受け止めてあげること。
「〜かもしれない」という
曖昧な判断で
御本人を苦しめないことです。