腰に転移のある患者さんがいました。
御本人は、転移なのか、
がんとは別の原因なのか、
不安で不安で、心の揺れが大きく
精神的ストレスも増大していました。
しかし、その後の検査で
原因が転移によるものと確定したことで
逆に覚悟が決まり、痛み止めを増やしたり
他の薬を追加しなくても、腰の痛みが
消失したのです。
がんの患者さんは、自分自身に起こっている
ことが何なのか、分からないという
精神的ストレスによって、痛みを受け止める力が
落ちてしまいます。
ハッキリした事実に対しては
向き合える強さを発揮出来ても
良く分からない不安には、とても
弱い生き物でもありますね。