大切な方を失うという経験は
心に大きな喪失感を残します。
それが、初めてならなおさらです。
私は37歳で父を亡くしました。
急なお別れだったため
看護師をしている私でも
受け入れるのに1年かかりました。
年に一度帰れれば良いほうでした。
いわゆる「実家に帰れば居る」という感覚。
でも、1人になると
悲しくもないのに涙が溢れてくる。
父とは誕生日が同じだったため
自分の誕生日が来るたびに
父の死を実感することになりました。
その人らしく旅立ち、いつかは
お別れをする医療でもあります。
しかし、それが目標ではなく
御本人と家族(大切な人)が過ごす過程で共有できた
「時間」 と 「想い」が
大切だと思っています。
がんになると、今まで以上に周りの人の手助けが
必要になります。
御本人は、そんな人たちへ感謝の贈り物を渡せるよう、
御家族は、大切な人を最期まで支えていけるよう、
おひとりおひとりに寄り添いながら
病の先にある、もうひとつの人生へ歩き出せる
お手伝いいたします。