カーズ2 レビューその1
さて、ここから先はネタばれも含みますので、
まだ観ていないという方は、ギアをRに入れてお戻りください。(笑)
今作は、前作の『カーズ』に比べると、レース主体の要素は影を潜めているようにも思えました。
ストーリーも、メインはマックインというより、やはりメーター他、マックインの周りにいる仲間が活躍しましたね
前作は物語のキーポイントとして『ドリフト走行』があっただけに、バトルが少ないのにはちょっと期待ハズレ(笑)
でも、今作でもマックインは見事なカウンター走法を披露しています。
コーナーのアウト側から、いけ好かないイタリアン野郎(笑)をドリフトで追い抜く! かっこいい~w
ただレース物語では無かったとはいえ、ストーリー自体で車要素が薄くなったわけではありません!
むしろ、前作より濃く、マニアックなんです!(笑)
それを裏付けする、
今回のストーリーで一番印象に残る面白い台詞が、コレ。
『フォルクスワーゲン・カルマンギアにはラヂエターがない。それはなぜ?』
答え以前に、そもそもカルマンギアの事を知っている人って少ないんじゃないか??ww
ちなみに答えは『空冷式だから』。
まぁ、車の造りを知っている人には、カルマンギアを知らなくても答えられますね(笑)
でも、スタッフさんよく考え付いたなぁ~・・・脱帽です(・へ・;)
この他、車用語は多数出てきます。
分かんない人にはチンプンカンプンでしょうが・・・こうした一般には分からないであろう単語を(しかも結構重要なセリフ回しの中に)織り交ぜていても、
作品全体を理解しやすいものに仕上げている辺りは、さすがディズニーと言わざるを得ません。
台詞以外で、今回 「あ!」と思った点。
それが、レースでのスタートグリッド配置。 まぁ普通はこんなポイントは見ないでしょう(笑)
でも、そんなところにも抜かりはありませんでした。
東京戦では、各レーサーが保持する戦績順のリバースグリッドで、
次戦からのシーンでは、前レースでの順位順に変更されています。
実際のレースだと予選タイムが基準となりますが、
後者の“前レースでの順位順”というのは、D1GPのゼッケン入れ替え制度と同じ考えですよね。
ある意味、前者の“各レーサーが保持する戦績順”というのも、シード制の考え方に近いのかな・・・?
細かいところにも、手が回ってます。
ただ、物凄くリアリティーに凝っている点が多々ある中に、
“F1マシンがダートを走ってラリーする”っていう非現実が合ったりと、
微笑ましいと言いますか、“ご愛嬌ってことで!” 的な場面もあります。 だから、面白い(笑)
大概こういったアニメーション作品って、独自の世界観を築き上げて、現実との矛盾点を無くす手法が多いと思うんです。
でもカーズは違いましたね。現実との共通点を増やしては、リアリティー感をより強めていました。
現実と、製作者たちが提唱する世界観が、受け入れられやすく融合した作品だと思いますね
ストーリーも勿論ですが、こうしたところに感動しました!
・・・2で、終わっちゃうのかなぁ? 3もやってほしいなぁ~(-▽-;)
3では今回みたく濃い車ネタをモータースポーツに向けて、マックインのストイックなレース人生(車生か!?)を物語にしてほしいなぁ~(笑)
さて、1つの記事にまとめるのは惜しいので、
次の記事では、カーズ2や、カーズ1-2を観てきた中で出てきた謎について少し触れてみたいと思います