GTーR誕生のキーマン | 滑走少年の横滑り☆奮闘日記

GTーR誕生のキーマン


現在、世界3大タイヤメーカーのひとつとして知られるブリヂストン。
創業者の石橋正二郎氏が1931年、福岡県久留米市で設立したタイヤメーカーですが、実は1949年に『プリンス自動車工業』の前身である『たま自動車』からの出資要請を引き受け、同社の大株主・実質オーナーとなっています。
その後、1951年にはプリンスのエンジン開発を請け負っていた『富士精密工業』の全株を日本興業銀行から買い取りました。

この背景から富士精密工業は、『富士重工業』誕生となった元・中島飛行機グループ歳結集には参加せず、プリンス自動車と合併したのです。

そしてスカイラインGT-R誕生のきっかけは、1963年に開催された『第1回日本グランプリ』での惨敗にさかのぼります。
このとき、翌年の第2回日本グランプリでの好成績を厳命したのが、当時の石橋正二郎会長だったのです

余談ですが、1989年に登場した『R32スカイラインGT-R』は、ドイツ・ニュルブルクリンクでのテスト実施が有名でしたが、このテストは当時ニュルブルクリンクでの占有テストの幹事的存在でもあったブリヂストンが手続きの面などで協力しています。

間接的であったとはいえ、石橋正二郎・ブリヂストンという存在なくしては、GT-Rは誕生しなかったかも知れませんね。