中国監視船、尖閣諸島から去る=首脳会談の影響か-周辺海域の2隻・海保
【時事ドットコム】
海上保安庁によると、沖縄県・尖閣諸島周辺の日本の接続海域(領海の外側約22キロ)で活動していた中国の漁業監視船「漁政201」と「漁政203」は6日未明、12日ぶりに同水域を去り、海保の巡視船のレーダー上から消えた。
中国の方向に向かっているとみられる。
仙谷由人官房長官は同日午前の記者会見で、「海保の巡視船が警戒を行っていたので、領海内への侵入はなかった」と指摘、今後も関係省庁が連携して監視・警戒活動を継続する方針を強調した。
4日にブリュッセルで行われた日中首脳会談の影響については「そこは分かりかねる」と述べた。
仙谷長官によると、漁政203は午前3時ごろ、漁政201は同5時ごろ、尖閣諸島の北方向に航行し、接続海域から離れた。
海保によると、交代の監視船は来ていない。
2隻は中国農業省漁政局の所属で、9月24日から尖閣諸島周辺で活動。
接続海域を周回するように航行し、海保が領海内に入らないよう警戒を続けていた。(2010/10/06-12:17)