低~中速の常用域テスト
結果、全ての加速テストでXTZがモンキーを数値的には上回った
低~中の常用速度域の0-60キロ、0-200mでは大きな差はなく、回りきりの早いXTZよりもワイドレンジなモンキーの方が体感では好印象で、スピードの伸び感と実際のスピードの乗りも良い
常用域ではテストの数値よりも体感でモンキーが力強いトルクに乗った加速を感じるし気持ちいい
高速域の0-90キロでは圧倒的な差でXTZが速く、メータ―上は80キロ過ぎから100キロに向かっていくところが体感でも差を感じた
その速度域でモンキーは5速にシフトするとパワー不足に感じるし、4速で引っ張っても高回転はゆっくりとしか伸びないしというジレンマ
モンキーの9.4馬力に対してXTZが高速域で違いがあるのは間違いなく、たしかにウチのXTZは12.5馬力なのだろうと実感しました
でもその先の1000mまでの伸びはXTZのピーク回転は過ぎている感じで、ワイドなギヤでエンジン回転に余裕のあるモンキーがジワジワゆっくり伸びていく状況と差は大きく開かなかった
モンキーの最高出力発生回転数は6750回転
XTZは8000回転
そこにいたるまでのトルク特性の違いや、エンジン回転数の違いからモンキーはロング傾向の総減速比になっていると思われるので、高速域では回しきれないのかなという印象の違いがありました
加速中のシフトアップのタイミングも、モンキーよりもXTZの方が各ギヤ約10キロずつ低いスピードでシフトアップしていく感じで小気味良かったですし、モンキーの方はトルクバンドが広くミッションがワイドに感じるような伸びやかさと扱いやすさが良いです
それぞれのギヤ比の違いを見ると、意外と差は小さく1次減速比からタイヤサイズの違いまで含めてのところなのかなと思います
走っての印象よりも、モンキーのミッションのステップ比は表で見ると特にワイドすぎるわけでもなく走行中に感じる4速から5速へのシフトアップした時のパワー不足感は、環境性能や燃費のために抑えたエンジン回転数や1次、2次減速比などからきてしまう仕方ない部分なのだと想像しました
体感で速いなと思っていたXTZ125の確かな速さを数値で見ることが出来て、特に高速域での力強い速さに驚き
XTZやるなあと思いました♪
所有する中では年間の走行距離が一番伸びるバイクでコミューターとして気に入っているのですが
山道でのスポーツランも楽しくて意外な性能の高さが証明できて嬉しいです
しかし
繰り返しになりますが、モンキーは常用域では12.5馬力のXTZに引けをとらないまろやかでワイドなトルク味の加速力と各ギヤで10キロくらいずつXTZよりも伸びる爽快さがあります
XTZも引っ張れば低いギヤから伸びますが、トルクバンドが強くはっきりしているため意外と常用域では頭打ち感があって回転を引っ張るのは気持ち良くありません
その点、モンキーは1つのギヤでトコトコブルルーンと力強く息の長い加速を楽しめるのが美点だと思います
高速域ではモンキーの小さい車体と小径タイヤでは(じゅうぶん安定はしていますが)気分的に心もとないところもあるので、トップエンドはそれほど求める必要も無く
これでいいのだと思いました
比較することで、XTZとモンキーのそれぞれの良さを知り、よりいっそうそれぞれ気に入りました(^^)
モンキーのギヤ比
XTZのギヤ比