こんにちは

ichika34です🦜

今日も私のブログを読んでいただき

ありがとうございます😀

 

ある透析(患)者のSNS投稿の話です。

大手企業の障害者雇用の説明会に行った際に

 

「月~金の週5勤務で」

「9時~18時の実働8時間勤務」

 

週5日のフルタイム勤務が条件であることに対し

 

「これのどこが障害者雇用だ!」

「透析患者は週5日のフルタイム勤務は無理!」

「障害者に対する配慮が全くない!」

 

大手企業の障害者雇用の条件について

随分と不満のある様子でした。

 

大手の企業ともなれば

法定雇用率の適用により

一定数以上の障害者を雇用する義務があるので

このような障害者を対象とした

就職説明会があるのでしょう。

 

ただ

ここで勘違いをしてはいけないのは

義務付けられているのは

あくまでも「障害者」の雇用であって

「透析(患)者」の雇用ではないということ。

 

確かに透析(患)者は

1回4時間以上の人工透析を

週3回受ける必要があるために

夜遅くまで透析を回してくれる病院や

オーバーナイト透析がある病院がない限り

週5フルタイムで働くことは

基本的に不可能です。

 

この投稿者は

夜間透析を実施する病院がない地域に住んでいますので、週2日~3日は確実に昼間働くことができません。

もうこの時点で

透析(患)者である彼は実質

その企業からは門前払いされているのです。

 

繰り返しますが

大企業に義務付けられているのは

「障害者雇用」であって

「透析(患)者雇用」ではありません。

 

ですので

投稿者がその企業に不満を言うのは

そもそもがお門違いということになります。

 

透析(患)者には本当に残念なことですが

大企業が想定している「障害者」とは

肢体や聴力などが不自由な人と思っておいた方が良さそうです。

 

この人たちは同じ障害者であっても

就労に関して時間的な制限は受けない訳です。

もしこのような障害の人たちと透析(患)者とで

能力的にさほど変わらない

若しくは肢体や聴力などが不自由な人たちの方が若干能力に劣っていたとしても

企業は透析(患)者ではない方を

採用すると思います。

 

やはり

週3回1日4時間以上の透析が必要というハンディはかなり重いということなのです。

おまけに

透析(患)者に対する社会のイメージの悪さが輪をかけて、透析(患)者の就職をかなり困難にしています。

投稿者も1年以上就職活動をしているにもかかわらず

未だに就職先が見つかっていない様子です。

 

そして最終的には

「障害者に生存権や人権はない」

「国に捨てられた」

などと政治批判ばかりするようになります。

 

もうこうなってしまうと

必要以上に自身を卑下するようになり

ますます自信を無くし

それが態度にも表れて

ますます就職活動もうまくいかなくなってしまう

負のスパイラルに陥ってしまいます。

 

確かに

これまで悪いこともせず

真面目に一生懸命頑張ってきた人であれば

透析(患)者になってしまったというだけで

様々な身体的・社会的理不尽を受け入れなければならないのは本当に悔しく怒りさえ感じると思います。

それは同じ透析(患)者である私も同じです。

 

しかし

この負のスパイラルから脱却するには

やっぱり透析(患)者自身が変わらなければ

何も前に進まないと思います。

 

どうしてもフルタイムで働きたいのなら

まずは夜間透析やオーバーナイト透析を

実施している病院のある都市部への

引っ越しも検討すべきでしょう。

 

また資格取得など

自身の能力を高めていく努力も

必要だと思います。

透析治療の4~5時間を

ベッドでただ横になって過ごしている暇は

無いと思います。

 

実際にそのようにして

再就職を勝ち取った透析(患)者も

多いと聞きます。

 

なかなかそう簡単には

行かないかもしれませんが

やっぱり自身が変わる行動を

何か一つでも起こそうとしなければ

何も前には進まないと思います。

 

「どうして透析(患)者というだけで

こんなに負担を強いられなければならないのか」

 

と思われそうですが

 

もう、それが

透析(患)者になってしまった者の

運命だと思います。

 

政治批判ばかりしていても

何も変わりません。

まずは自分自身が変わる努力をしていきましょう。