前回、フリーランス人生は最高だ!会社員は生きにくい。
なんて過激論を展開しましたが
決して会社員が悪いということを主張したいわけではありません。
人は失って初めて、その大切さに気づきます。
しゃぶりついておけ!会社員の素晴らしさ
会社員のみなさん
「フリーランスってすごいと思うけどリスクもあるよね…」
「私には、会社員が楽でいいわぁ〜」
本当にその通りです!
会社員からフリーランスになって、まじで会社員は素晴らしい!
会社員であるなら、その恩恵にしゃぶりついておけ!というものをまとめました。
厚生年金って、すごいんよ
会社員は国民年金と厚生年金に加入しており、会社が年金の保険料の半分を払ってくれています。
フリーランス(個人事業主)は国民年金しか加入できず、年金の保険料は全て自己負担です。
65歳以降に受け取れる年金の額は、会社員は約14.5万円で、フリーランスは約5.6万円です。
毎月8.9万円の金銭的な差が生まれてしまうため、フリーランスは老後の資金を自分で蓄えておかなければいけません。
まじで、会社員羨ましい。太っ腹。
(なお、私はフリーランス連盟という一般社団法人に加入しており、フリーランスながら厚生年金に加入することができました。でも会社員の方が手続きなど楽ちんだと思います。)
大企業は社会に与える影響が大きい
大企業に勤めていれば、事業の規模や経済力、人々の認知度などに比例して
あなたの仕事が社会に与える影響は大きいといえます。
働き方の多様化が進み、フリーランスや副業人材が増えてはいますが
大企業の仕事は、会社員か派遣社員か外部の協力会社が担っています。
事業顧問のような正社員で雇用できないほどのプロフェッショナルならまだしも
私のような個人のフリーランスマーケターと業務委託契約を結ぶ大企業はほとんどありません。
実際、私が現在直接契約しているクライアントはベンチャーやスタートアップ企業です。
大手企業の仕事もありますが、私個人との直接契約ではなく、外部の協力会社を経由して業務を担当させてもらっています。
大企業に勤めているだけで、社会に大きな影響を与えることができる可能性があります。
でっかい仕事を成し遂げることができれば、それだけやりがいも大きいでしょう。
でかい看板を利用できる
先のように大企業に勤めていれば、その看板を利用することができます。
ネームバリューのある会社は「みんなが知っている=すごい」となりやすいです。
「Googleでエンジニアをしています。」
「NTTで事業企画をしています。」
「リクルートでマーケティングをしています。」
というだけで、すごい人と認識されます。
どんなに高いスキルがあって、どんなにすごい仕事をしていても
そのすごさをアピールするには、詳細な説明が必要なこともあります。
会社員で大企業に勤めていれば、そのでかい看板を利用して得をすることも多いでしょう。
面倒なことは会社がやってくれる
会社員の素晴らしさは、ここに尽きます。
面倒なことは全て会社がやってくれていることは
面倒なことを自分でやらなくてはいけない状況になって初めて分かります。
フリーランスの宿命である確定申告も、会社員なら会社が年末調整で済ませてくれるし
税金の支払いも会社がやってくれます。
毎月の給与も自動的に口座に振り込まれますが
フリーランスは請求書を毎月作成して、クライアントに送ります。
特に、会社組織でいう管理部門(バックオフィス)の業務を自分でやらなくていいのは
会社員のみなさん、最高なんですよ。
(逆に管理部門の会社員の方はそれだけ、社員さんの役に立つ仕事をしているということです。)
失敗しても一人で責任を取ることは少ない
会社で大失敗をしても、上司が尻を拭ってくれたり
極論、大事件になっても汚れるのは会社の看板です。
失敗の程度にもよりますが、部下の監督責任は上司にありますし、会社には雇用責任があります。
全ての責任を失敗した一社員が負うことはありません。
しかし、フリーランスは上司もいなければ、守ってくれる会社もありません。
対クライアントから業務の責任全てを個人として、請け負っているのです。
フリーランスエンジニアがシステム障害を起こしてしまって、損害賠償を請求されるなんてことも、あり得る話です。
業務に止まらず、発言や態度でクライアントの信頼を失えば、仕事は簡単になくなります。
よくいえばこの上ない責任感の下に仕事ができる(しなくてはならない)フリーランスですが、プレッシャーを感じてしまう方は会社員の方が向いています。
私にはやっぱりフリーランスがハマってる
フリーランスになって
「やっぱ、会社員いいなぁ〜〜羨ましい〜〜」
と思うこともありますが、今の私にはフリーランスという働き方がハマっていると思います。
改めて、フリーランスになった目的に立ち返えると
会社員の素晴らしさにしゃぶりつくより大事なものを求めている自分がいます。
また、人生経験としても会社員を離れて見える景色(会社員を羨ましいという感情も含め)は新鮮で刺激的です。
人生100年以上ある中
いろんな働き方や仕事、人間関係、資産、価値観、刺激など経験をして
豊かにしていきたいです。
会社員からフリーランスになろうとしている方へ
改めて、会社は素晴らしい組織ですし、会社員であることの恩恵は大きいです。
フリーランスという働き方を選んだ時点で、どう足掻いても手に入らないものが会社員にはあります。
もちろん、会社員にメリットがあるようにフリーランスにもメリットがあります。
フリーランスにデメリットがあるように、会社員にもデメリットがあります。
ただ、メリットデメリットというより、特徴的なものなので
その働き方が向いているかいないかで、メリットにもデメリットにもなりうるでしょう。
会社員からフリーランスになろうとしている方は
まず新しいことへチャレンジしようとしている自分を自負してください。
その上で、自分はフリーランスに向いているのか考えて、一歩を踏み出してみてください。