食後、タクシーで再びアンヴェールまで戻る。セーヌ河を超えて、ルーブルも過
ぎて13.80€だったが、14€渡す。さっきのタクシーがどれだけ暴利だったことか。
全く呆れる。
アンヴェールで降りた後、せっかくだからと坂道を上り切って左に曲が
り、「ANOKI」(アノキ)に寄ってみる事にした。娘が前回の旅で気に入っ
たお店だ。モンマルトルのホテルにするんだったら是非一度は寄りたいと
言っていた。母も買い物が大好き。80歳になるまで働いていたので、スト
レス解消と称して色々なものを買っていた。その多くは洋服。似たような
デザインや色なのに、良く買うなぁと思う。私は、捨てたら買う主義。今
時代の洋服は滅多に破れないので、ボランティアで送る箱に一枚入れたら
一枚買うようにしている。
結局、娘がネックレス1本、母がストールを1枚買った。お店の中は結
構にお客がいて、接客しているお姉さんも愛想が良くて感じがいい。母が
「持って来たスカーフが薄すぎたから。」と言い、買ったストールは12€。
シルクでもなんでもないが、記念だと思えば悪くないと思った。「現地の
お金を渡すから、自分で買ってみる?」と言ったが、母は「面倒だから、
いい。」と言う。そっかー、相変わらず‟団体ツアー”感覚なんだ。それ
では思い出も薄くなってしまうだろうと思うが、年も年。いいかな。
前回撮った「ANOKI」店頭の画像
同じく、店内
今回の娘の買い物
母のストール
今夜は19:00からサント・シャペル教会でのクラッシック・コンサート
がある。少しでも疲れを取ろうと、ホテルに着いて即休憩。約1時間30分
程度だが、母はベッドに横になった途端に寝てしまった。今日は特に頑張
ったから、疲れも相当なんだろうと思う。
私もベッドに横になりながら、考えるのは今朝のバスのこと。67番は全
くもって無駄だった。今回は階段の昇降が辛いメトロを極力使わないで、
色々な所へバスで行こうとスケジュールを組んできた。その出鼻を挫かれ
てしまったような気がする。
私が出発前に調べたバスは20ルート以上。もっとも調べ方はそう難しく
ない。ネットで‟RATP”のサイトに入り、検索は以下の順で進んで行く。
*RATP→Services→Plan→Bus→Afficher un plan de ligne bus
ここまで来たら、後はバスの番号を入れて「Valider recherche」の緑
のボタンをクリックするだけ。バス路線の一覧表(下の方に「Plan de bus
de Paris」とある)もあるので、それを頼りにバスの番号を入れてみる。
67番を入れると、バス停はこのようになっていた。
*Rochechauart-Martyrs→Louvre-Rivoli→Pont Neuf-Quai du
Louvre→Chatelet→Ile Saint-Louis→Jusseiu→パリ5区を縦断
最初の「Rochechauart-Martyrs」が今朝私達が待っていたバス停。そこ
から幾つかのバス停に停まりながら、「Louvre-Rivoli」でルーブル美術
館、そして「Pont Neuf-Quai du Louvre」で降りればコンシェルジェリー
が見えている筈だった。時間と体力があれば少し早めに出て「Ile Saint-
Louis」で降り、サンルイ島をぶらぶら歩いて行くのも楽しいだろう。だ
が肝心のバスが来ないのでは、どうにもならない。30番のバスはひっきり
なしに来たが。
そしてバス停にも問題がある。例えば先日のオープンバスの時。オペラ
座の辺りは広すぎて乗場を探すのも一苦労だった。逆に67番のような小さ
なバス停は分かり易いかと言えば、そうでもない。それ自体が全く目立た
なくて、道路の脇にひっそりと立っていたりする。30番のようにバス停に
ベンチや雨よけの屋根もない。(67番バス停の画像を取らなかったのは、
残念)
幾ら詳しく調べていようと、バスを使いこなすのは難しいみたいだ。こ
れが今の時点での私の感想。バスがやって来る間隔も調べようと思えばや
れるのだろう。でもやる気がしない。そんな事をしなくても、メトロのよ
うに10分も待てば必ず次のバスが来る。そんな便利さが、どこのバス停に
も欲しい。せめてパリ市内だけでもいいから。初日に作ってしまったナヴ
ィゴが、だんだん恨めしくなって来た。多分、100%の利用率は望めない。
50%も行くだろうか?
ホテルに一番近いバス停。30番と54番が来る。
ベンチと雨除けの屋根付き