⑳ロワール河へ | 私的パリ案内

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大好きなパリ!美術館も音楽もいいけれど
美味しいものもチョコッと食べてみたい
そんなおばさんの旅レポートです

1016(木)曇り→晴れ→雨 

(相変わらず思ったよりも寒くない )


 800に全員が起床。この時点でロワール行きはないなと思った。予定

では国鉄「Austerlitz」(オステルリッツ)の駅から927発の電車に乗

ることになっていた。出掛ける用意に食事を含めて1時間。タクシーを飛

ばしても、ここから30分を見なくてはならない。前回はサンラザール駅か

らの出発だったので、同じ駅であれば勝手が分かる。でもオステルリッツ

駅はもう20年以上前に一度利用しただけ。多分変わっているはずだから、

切符を買う場所すら探す事になる。ウロウロしていたら、時間なんてあっ

という間だ。これから食べないで出発するという手はある。だが、なんと

なく気乗りがしない。ゆっくり食べてから考えようと思った。


 朝食は全員でパン食。フォションのクロワッサンを食べてみる。確かに

バターが違う。でもくどくない。値段は一つ1.50€(約210円)と他のパン

屋に比較してやや高い。オ・ルヴァン・ダンタンですら1個1€。でもこの

味、日本で買うよりは安いと思った。母は特に美味しいとも言わずに、食

べている。そうそう、味には拘りが無いんだった。

 昨日の残りのお惣菜と果物を足して、ちゃんとした朝食になったように

思う。お茶は私達が紅茶で、母は日本の煎茶のティーパック。「こっちの

方がいいでしょ?」と聞くと「そうだね。」と答える。自分の家ではお昼

に時々パン食の母。そうだ、お茶じゃなくて牛乳の方が喜んだかも。必ず

1日に1杯は牛乳を飲むようにして、骨の老化予防しているんだった。多

分、効果はあるんだろうと思う。滞在中に美味しい牛乳を買わなくては。

クロワッサンの他に、ショーソン・オ・ポンム(りんごパイ)

パン・オ・ショコラ


クロワッサンと菓子パン

残ったおかず


残ったおかず


ぶどうは母と娘に大人気。

フランス産のりんごはぼけていた。


朝の果物


レンジ用に買ったラップ。超使いづらい


ラップ

 食後の片づけをしていると、娘が「今日はどうするの?ロワール河に行

くの?」と聞いてくる。「時間的にもう間に合わないと思う。」と、時計

を見ると9時。彼等には出かける支度もあるから、到底無理だった。母も

娘も私のように「出掛けるよ。」と言われて、5分後に出れる人種ではな

い。すると「ロワール河の古城1本にすればいいじゃん。」と娘が言う。

 せっかく遠くへ行くのだから、早めに起きて出発。古城へ行く拠点とな

る「Blois」(ブロワ)でお昼をきちんと食べたいと思っていた。だが、

それをパスすれば、古城を見るために行って帰ってくることぐらいは可能。

調べておいたレストランはロワール河の畔に立つホテルの中にあり、河を

眺めながら食事出来るところなんだけどな・・・。

 「じゃ、行く事にしようか。でも、あと30分で支度出来る?」と聞けば

二人から即答で出来るという返事が戻ってくる。特別急ぐことは無い。た

だ予定の電車に乗れないとしても、次発には乗りたい。そうすれば、ホテ

ルのレストランで食事も出来るかもと欲が出てきた。

 930にホテル出発。ロシュシュワール大通りまで歩いて、タクシーを

拾う。パリでは東京のように路上で気軽にタクシーが拾える。どんどん来

るので、脇道や小路でない限り拾えないことはなさそうだ。これは初めて

知った。今回のような足の強くない(特別に弱くもないが)母を連れてい

なければ、タクシーをほとんど使ったりしないから。

 「Gare d’Austerlitz,S’il vous plaît.」(ガール・オステルリッツ・

シル ヴ プレ)と言って、真直ぐ駅に向かってもらう。万が一間違われたら大

変なので、マップも見せた。車は既に走り出していたが、運転手さんはわざわ

ざ振り向いて確認してくれる。約15分。料金は15.40€(約2,000円)。昨日オペ

ラからマドレーヌまで一駅で6.80€だったのが嘘のような安さだ。パリの広さは

東京の山手線の内側とほぼ同じ。距離的に新宿から東京駅まで乗った感じだろ

うか。

 タクシーは(多分)駅の裏側に到着。降りてすぐの所に切符売場があった。

以前この駅に来た時は正面から入ったように思う。「Jardin des Plantes

(植物園)側で、宿泊したホテルからも歩ける距離だった。もう切符売り場の

ことは覚えていないが、広くて分かり易いでの助かった。


タクシーが止まったエントランスは裏側とは思えない

立派さ。こっちが正面?


駅入り口


切符売場入口。「Boutique」(ブティック)という言葉は

ファッション以外のお店でも良く見かけます


切符売場


青いテープの中で並び、

順番が来たらカウンターに進みます

 
並ぶ人々