10月16日(木)曇り→晴れ→雨
(相変わらず思ったよりも寒くない )
8:00に全員が起床。この時点でロワール行きはないなと思った。予定
では国鉄「Austerlitz」(オステルリッツ)の駅から9:27発の電車に乗
ることになっていた。出掛ける用意に食事を含めて1時間。タクシーを飛
ばしても、ここから30分を見なくてはならない。前回はサンラザール駅か
らの出発だったので、同じ駅であれば勝手が分かる。でもオステルリッツ
駅はもう20年以上前に一度利用しただけ。多分変わっているはずだから、
切符を買う場所すら探す事になる。ウロウロしていたら、時間なんてあっ
という間だ。これから食べないで出発するという手はある。だが、なんと
なく気乗りがしない。ゆっくり食べてから考えようと思った。
朝食は全員でパン食。フォションのクロワッサンを食べてみる。確かに
バターが違う。でもくどくない。値段は一つ1.50€(約210円)と他のパン
屋に比較してやや高い。オ・ルヴァン・ダンタンですら1個1€。でもこの
味、日本で買うよりは安いと思った。母は特に美味しいとも言わずに、食
べている。そうそう、味には拘りが無いんだった。
昨日の残りのお惣菜と果物を足して、ちゃんとした朝食になったように
思う。お茶は私達が紅茶で、母は日本の煎茶のティーパック。「こっちの
方がいいでしょ?」と聞くと「そうだね。」と答える。自分の家ではお昼
に時々パン食の母。そうだ、お茶じゃなくて牛乳の方が喜んだかも。必ず
1日に1杯は牛乳を飲むようにして、骨の老化予防しているんだった。多
分、効果はあるんだろうと思う。滞在中に美味しい牛乳を買わなくては。
クロワッサンの他に、ショーソン・オ・ポンム(りんごパイ)
パン・オ・ショコラ
残ったおかず
ぶどうは母と娘に大人気。
フランス産のりんごはぼけていた。
レンジ用に買ったラップ。超使いづらい
食後の片づけをしていると、娘が「今日はどうするの?ロワール河に行
くの?」と聞いてくる。「時間的にもう間に合わないと思う。」と、時計
を見ると9時。彼等には出かける支度もあるから、到底無理だった。母も
娘も私のように「出掛けるよ。」と言われて、5分後に出れる人種ではな
い。すると「ロワール河の古城1本にすればいいじゃん。」と娘が言う。
せっかく遠くへ行くのだから、早めに起きて出発。古城へ行く拠点とな
る「Blois」(ブロワ)でお昼をきちんと食べたいと思っていた。だが、
それをパスすれば、古城を見るために行って帰ってくることぐらいは可能。
調べておいたレストランはロワール河の畔に立つホテルの中にあり、河を
眺めながら食事出来るところなんだけどな・・・。
「じゃ、行く事にしようか。でも、あと30分で支度出来る?」と聞けば
二人から即答で出来るという返事が戻ってくる。特別急ぐことは無い。た
だ予定の電車に乗れないとしても、次発には乗りたい。そうすれば、ホテ
ルのレストランで食事も出来るかもと欲が出てきた。
9:30にホテル出発。ロシュシュワール大通りまで歩いて、タクシーを
拾う。パリでは東京のように路上で気軽にタクシーが拾える。どんどん来
るので、脇道や小路でない限り拾えないことはなさそうだ。これは初めて
知った。今回のような足の強くない(特別に弱くもないが)母を連れてい
なければ、タクシーをほとんど使ったりしないから。
「Gare d’Austerlitz,S’il vous plaît.」(ガール・オステルリッツ・
シル ヴ プレ)と言って、真直ぐ駅に向かってもらう。万が一間違われたら大
変なので、マップも見せた。車は既に走り出していたが、運転手さんはわざわ
ざ振り向いて確認してくれる。約15分。料金は15.40€(約2,000円)。昨日オペ
ラからマドレーヌまで一駅で6.80€だったのが嘘のような安さだ。パリの広さは
東京の山手線の内側とほぼ同じ。距離的に新宿から東京駅まで乗った感じだろ
うか。
タクシーは(多分)駅の裏側に到着。降りてすぐの所に切符売場があった。
以前この駅に来た時は正面から入ったように思う。「Jardin des Plantes」
(植物園)側で、宿泊したホテルからも歩ける距離だった。もう切符売り場の
ことは覚えていないが、広くて分かり易いでの助かった。
タクシーが止まったエントランスは裏側とは思えない
立派さ。こっちが正面?
切符売場入口。「Boutique」(ブティック)という言葉は
ファッション以外のお店でも良く見かけます
青いテープの中で並び、
順番が来たらカウンターに進みます