㊺パリを歩く その34:続々パリの下町 スリに遭う | 私的パリ案内

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大好きなパリ!美術館も音楽もいいけれど
美味しいものもチョコッと食べてみたい
そんなおばさんの旅レポートです

 今度はアベスの駅から徒歩数分の所に、雑貨屋さんでありながら色々な食材

やお土産を売るお店「Ets LION Pere et Fils」(ウーテーエス・リオン・ペール・エ・

フィス)を目指します。月曜日が定休なので、日曜日でもやっている筈。散々歩き

回りました。でも、お店自体が見つかりません。一人旅でディジョンに立ち寄った

時にお土産として買った、パン・デピス。パンと呼びますが、実はフルーツケーキ

に属します。たっぷりとドライフルーツを混ぜ込んだパウンド型のケーキは薄くス

ライスしてそのまま食べたり、チーズを載せて前菜の一品にしたり。親子で大好

きなんです。

 辺りの人に聞いてみましたが、とうとう私達は見つける事が出来ません

でした。ネットでの情報は2013年まで出ていますが、2014年の記事は見つ

かりません。道を1本間違えたのか、閉店してしまったのか。もし行かれ

た方がいたら、是非ネットに情報を載せて下さるようお願いします。

 

 少し疲れて来ましたので、今日最大のお目当てのパン屋さんに急ぐこと

にしました。2010年度にバゲットコンクールで優勝したお店「Le Grenier

à Pain(ラ・ル・グルニエ・ア・パン)です。ここのバゲットをゲット

なくては、モンマルトルに来た甲斐がないってものです。

 アベスの駅の前を走る「R. des Abbesses」(アベス通り)を5分ぐらい

行ったでしょうか。ありました!早速、買うことにしましょう。気が付け

ば行列がお店の外にまで出来ています。もっとも日本のようなものすごい

数ではありませんが。


着いた時はまだ混雑していませんでした


グルニエ


入口の扉に書かれた優勝の証


グルニエ 優勝


そろそろ混んで来ましたよ


グルニエ 人混み


ジャムも豊富です。

1瓶約1,000円はちょっとお高いですが


グルニエ ジャム

こちらはクッキー


グルニエ クッキー


あれが優勝したというバゲット。

食べきれないと勿体ないので、半分のサイズに

切って貰いました


グルニエ 人混み


 バゲットを半分だけ頼みたいときは「Demi baguette,s'il vous plaît.

(デミ・バゲット・ スィルヴプレ)で大丈夫だと思います。半分だけ買

う人が多いらしく、下手なフランス語を話さなくても手振りですぐに分か

ってくれました。半分で0.60€。100円にも満たない金額は流石に主食だか

らでしょう。この他に、エクレアともちろんクロワッサンを買って帰りま

した。

 帰り際に、アベスの駅をほんのちょっと行った先のパン屋さんも見てお

くことにします。こちらは2011年度バゲットコンクール優勝の「Au Levain

D'Antan」(オ・ルヴァン・ダンタン)。土曜・日曜とお休みなので実際

に買うことは出来ませんが、また来た時のためにチェックを入れておこう

と思いました。


全体を鮮やかなブルーでまとめている外観。

店内はどうなっているのか、イメージが掴めませんね


ルヴァン


こちらにも優勝の証が


優勝

 アベスの駅は階段がなが~い螺旋になっています。降りた先のホームに

は自販機があって、それほど混んではいませんでした。それなのに?それ

だから?とうとう初めてスリに狙われました!

 まず若い中学生ぐらいと思われる女の子が娘に近づきました。手にマッ

プらしきものを持っていて、道を尋ねるふりをします。見るからに外国人、

多分日本人と分かっている筈なのに、この不自然さ。えっ?と不審に思っ

て娘に近づいた時、私の側にいた年配の女性の手が私のショルダーバッグ

の中に入ろうとしていました。

 大きな声で「スリ!スリです!!」と日本語で叫ぶと、二人ともするす

ると閉まる間際の電車から降りていきました。車内の人々は全く無関心で

す。慣れているんですねぇ、きっと。手作りのショルダーバックは外側に

さのあるポケットを付け、更に上蓋付き。中には盗まれても大事ないも

しか入れていません。その深さで助かりました。例え手が届いても、盗

れたのは小銭入れ。1,000円以下の少額のお金しか入っていません。で

も、すごくびっくりしました。


今回の旅行バッグ。ハンドメイドです


バッグ 全体

前蓋を開けたところ。このポケット、2重になっています。

手前が小銭入れ、奥にはナヴィゴを。

その更に奥にマチを8ほど取った本体があります。


バッグ 中


 今回、街中でずいぶんと署名を集める風の団体を見かけました。人数は

56人からもっと多い時もあります。私はフランス語がスラスラと読める

わけでないし、旅の途中で何かに署名するほどフランスの政治的事情に精

通していません。一度も立ち止った事はないのですが、たまに署名をして

いるアメリカ人らしき人を見かけたことがあります。これもまた、スリの

集団として有名なんだそうです。

 モンマルトルは昔と違って、ずいぶん素敵な街に変身していました。で

も相変わらず、スリが横行している気の抜けない街でもありました。アン

ヴェールの駅では日本語で「スリに注意」のアナウンスがあるほどです。

ただの下町とは言えないほど有名店があちらこちらにあり、手ごろな値段

で買い物を楽しむことが出来る街です。是非是非訪れてみて下さい!と言

いたいところですが、こういう事態に遭遇すると手放しで推薦することは

出来ません。少し残念な気がします。

この階段、延々と続きます

 

らせん階段


こんな写真を撮ったりしてるから、

お上りさんに見えたんでしょうか


自販機


*モンマルトルのケム


モンマルトルMAP