㉓パリを歩く その15:パリ一のチーズ屋 | 私的パリ案内

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大好きなパリ!美術館も音楽もいいけれど
美味しいものもチョコッと食べてみたい
そんなおばさんの旅レポートです

 食後、私達は次の目的地へ向かいました。パリで一番と評判のチーズ屋

さんが、Sola」から歩いて数分の所。メトロ10号線の駅「Maubert

Mutualite」のすぐ近くにあります。実はこちらのお店には必ず寄りたか

ったので、数多くある日本人シェフのレストランの中から「Sola」を選ん

だとも言えます。勿論、選んで大正解でしたが

 名前は「Fromagerie Laurent Dubois」(フロマージュリ ローレン・

デュボワ)。MFO(フランス国家最優秀職人賞)を受賞している有名なお

店らしいのですが、チーズがそれほど得意ではない私は全く知りません

でした。その名前を見つけたのは、日本人シェフのお店「Restaurant ES」

(レストラン・エス)を紹介したMadame FIGAROのネットの記事です。その

お店で使われている「Ponclet」(ポンクレ)のバターって何?と調べてい

って辿り着いたのがローレン・デュボワでした。バターだったら、とっても興味があ

ります。はるか昔にエシレのバターと出会った話は、一度書きました。フランスで

買った時はたいした値段でも無いのに、食べてみてびっくり。本来のバターとは

こういうものだったのかと驚きました。そして日本で同じものを見つけて、4倍もす

る値段にまたまたびっくりしたのです。

貼り付け元 <http://www.madamefigaro-wlp.jp/75013/archives/es.html >


 フランスではバターを買う時にはチーズ屋さんへ行くそうですが、ポン

クレのバターは大人気。ローレン・デュボワを訪れたからと言って、いつ

でも手に入るとは限らないそうです。星付きレストランが予約をしていて、

ほとんど引取られてしまうらしい。バターは無理でも娘が大好きな美味し

いチーズが手に入るのだったらと、やって来ました。

メトロの駅のすぐ側、Maubert(モベール)広場を

じっくり見ると看板がすぐに見つかります


ローレン お店

店頭にはこのお店の、オリジナルチーズが


ローレン 店頭

 日本人のスタッフがいると言うことでしたが、私達が訪れた時にはいま

せんでした。行く前にはネットで見ているだけで単純にワクワクしていた

のですが。詳しく調べてみると実に惜しいことをしたようです。お店のオ

リジナルチーズが色々とあり、中でも「SAINT-UGUZON」(サントュギュゾ

ン)というチーズ。さっとラム酒にくぐらせてから、レーズンをまぶした

ものです。聞いただけでも美味しそう。私はレーズンが大好きなんです。

球体をしていると言いますから、上の画像の左奥にあるものでは?また季

節により、黒トリュフをたっぷり乗せたものがあるんだそうです。今は春

なので、こちらは無理だったかもですが。

 お店では、買いやすいように様々な工夫がされていました。切売りのチ

ーズは色々な大きさに切り分けられていて、好きな大きさのものを選ぶこ

とが出来ます。また味見のためのチーズも用意されていました。種類や名

前に詳しくなくても食べてみて美味しいと思ったものを、買う事が出来ま

す。また日本へ持ち帰るために、真空パックにもして貰えるそうです。季

節的に大丈夫かなと思い頼みませんでしたが、手数料は1€ぐらいと安い

みたいですよ。


色々な種類の青カビチーズが並んでいます


ローレン チーズ①


こちらはパルメザン等。

味見をして、ここから2種類ほど買いました


ローレン チーズ②


 結局、ポンクレは手に入りませんでしたが、これまた美味しいと評判の

「Bordier」(ボルディエ)のバター、カップ入りのパルメザンチーズ、

そして味見した中からも1種類買いました。アパルトマンに帰ってから

ートを良く見ると、バターは125gのもので2.50€(約350円)、パルメ

ザン100g入りで6.50€(約900円)。最後の味見をしたものは「Comte

Fruite 2012」とありますから、2012年もののコンテ。小さな欠片でした

ので、3.74€(約500円)でした。

 コンテと言うチーズは良く耳にしますから、ご存知の方も多いことで

ょう。フランスのフランシュ=コンテ地方限定のチーズのことで、添加物

は全く使われていません。買った後で知るのもなんですが、気になるので

Comte Fruite 」を調べてみました。熟成期間が1年から2年のものを

指し、胡桃のような味がする。つまりフルーツとは山のナッツの風味のこ

とだったのです。チーズも奥が深い食べ物ですね。美味しいチーズに出会

うために、もう少し勉強しておくべきだったと思いました。

貼り付け元 <http://ttaatt.com/cheese/hard01.html >


これは全部自家用お土産。楽しみです!


ローレン 買い物

 お店を出ようとして、日本人の女性から話し掛けられました。多分、

70歳を少し超えた方でしょう。側にはご主人がいて、あれこれとチーズ

買いまくっています。「ここから、モンマルトルまで歩いていけるでしょ

か?」と言う質問でした。手にはガイドブックがあります。ここはパリ

岸の5区。モンマルトルは右岸の18区。若い人でもどうかな?と言う距

離です。

この方達は今日、ノートルダム寺院を出て、色々見ながら歩きでここま

で来たんだそうです。すごい!ご主人は全く疲れを知らない風で、精力的

にチーズを選んでいます。「多分、無理だと思いますね。ここからタクシ

ーを使って20€ぐらいだと思いますが。」とガイドブックの地図を見ながら

説明しました。ご主人はチーズが大好きで、行く先々でチーズばかり買っ

ているんだそうです。このお店もネットを使って事前に有名であることを

知っていました。奥さんは呆れながらもニコニコ。体力もさることながら、

この仲の良さ。見ていてとっても気持ちの良い方達でした。明日は帰国さ

れるとのこと。お気を付けてお帰り下さい。

CiteMaubert Mutualiteまでのケム


citeのMAP