㉒パリを歩く その14:続レストラン「Sola」 | 私的パリ案内

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大好きなパリ!美術館も音楽もいいけれど
美味しいものもチョコッと食べてみたい
そんなおばさんの旅レポートです

 「Sola」での食事も佳境に入って来ました。絶える事無くサービスされ

るパンは軽く温めてあります。この心遣い、日本的かも知れませんが嬉し

いですね。パリでは田舎パンをそのまま出す所がほとんど。彼らが慣れ親

しんている食べ方なので、私もそれはそれでOKだと思います。昔の東京で

も、それがフレンチだと言わんばかりに冷たいパンを出して来たものでし

た。今ではほとんどのお店が温めたパン、特に自家製に拘っているお店が

多いと感じます。そして、バターを付けたりはしない。逆に今のパリでは

バターを黙っていても出してくるお店が多いことに気が付きました。昔は

ほとんど無かったし、出して欲しいと頼めば有料でしたが。面白いもので

す。フレンチは日々変化しているんですね。

軽くローストされたパンは皮がパリッ、中はしっとり


sola パン

 最初のメインは魚です。ヒラメにアスパラをホワイトとソバージュの2

種、それにウイキョウのソースです。酸味が軽く付いている爽やかな一皿

でした。アスパラソバージュは出発前に調べておいたので、私もマルシェ

で見掛けたら是非買いたいと思っていました。細いくせに味が濃い。野生

のアスパラで、春のほんの一時期にしか採れません。今は5月の後半。時

期的に遅かったか?と思っていましたが、まずは「Sola」で食べることが

出来て良かった。

本日の魚


Sola 魚①


緑の蕾がギュッとしまっているのが

アスパラソバージュです


Saola 魚②

 次はお肉。鴨と鳩を組み合わせたローストです。付け合せとは思えない

ほど手が込んでいるのが、玉ねぎをこんがりと焼いてケースにしたもの。

その中に玉ねぎのポタージュを流し込んで、生のマスタードを浮かばせて

います。その他にローストしたジャガイモとほんのちょっとですが春のト

リュフ。えっ?と聞き直したのですが、やはり「春のトリュフです。」と

言う答え。そうなんですか、トリュフにも春夏秋冬があるんですね。全く

知りませんでした。

本日のお肉


Sola 肉①

玉ねぎの中に玉ねぎのポタージュ。

今日の一番の美味しさだったと思います


Saola 肉②

 これでコースのメインは終わりました。次に来るのは最後のデザートで

す。フレンチはデザートも脇役ではありませんよね。甘いものは別腹と言

うほどですから女性だけでなく、男性の中にも楽しみにしている方が多い

と思います。でも日本だったらともかく、パリでは楽しい筈のデザートを

泣く泣く諦める場合も少なくありません。とにかく一皿の量がハンパ無い

ですから。でも「Sola」では全くその心配が要りませんでした。

本日のデザート


sola デザート①

結構に大きいのですが、彩りに物足りなさを感じます


Sola デザート②

 バニラアイスの上にチョコレートとメレンゲで作ったシュトロイゼルを

載せ、ローストしたヘーゼルナッツを散らしたものと言う説明を受けまし

た。シュトロイゼルと言えばソボロ状のものを載せて焼いたアップルシュ

トロイゼルが有名ですが、このような焼き方をしたのを見るのは初めてで

す。美味しかったのですが、ちょっと物足りなさを感じました。それは多

分、フルーツが全く添えられてなかったからかも知れません。彩がこれま

でのお皿と比較して、寂しい印象なのです。

 最後の最後には、お会計と共にお茶菓子のチョコレートトリュフがお盆

に載せられて来ました。悩ましいのはチップです。私は「美味しかったで

すよ。」と言う意思表示をしたいなと思った時にだけ、全体の料金の10

程度を置いてくることにしています。今回の会計はお昼のコース一人、

48€。(約6,800円)プラス飲み物代を入れて100€を少し超えましたので

10のチップをこの箱の中に忍ばせることにしました。これ見よがしに置

かなくて済むので、粋な計らい。私は心の中でホッとしましたが、フラン

ス人から見たらどうなんでしょう。

可愛いトリュフを置くお皿も和のテイストで

統一されていました

Sola お勘定

必ず貰う事にしているお店のカード。

Sola」は和服を想像させるような斬新さ


Sola アドレス 表

裏にはお店のデータがMAPと共に書いてあります。

Sola アドレス

Ouvert」は英語で言うところのOpen(開店)と同じ意味です。12:00

14:3019:0022:00とありますが、前はお昼の時間、後はディナー。

えておいて損は無いのが「Ferme(フェルメ)閉店を意味しています。

このお店は「dimanche(日曜)」とlundi」(月曜)がお休みです。

 最初の方で、このお店の予約は日本で取ったと書きました。ネットを使

って取りましたが、慣れると簡単。まず「Sola」のHPを探すキーワードは

RESTAURANT SOLA PARIS」又は「レストラン ソラ パリ」で。サイ

Sola Yoshitake Hiroki」に来たら、白く抜いてある「Reservation

に入り、「Date」へ進みます。自動的にカレンダーが出ますので、訪れる予定

日をチェック。次は時間指定。昼の「Dejeuner」は12:0013:30、夜の「Dinner」は

19:3021:00の間を30分単位で指定することが出来ます。時間指定の次は、人

数。2~4人まで選ぶ事が出来ます。それ以上の人数の場合はお店に直接電話

すると良いでしょう。日本語が通じます。

ただし、お昼の予約と夜では電話番号が違うのでご注を。(お店のカードにも

書いてあります)予約が完了すれば、予約番号通知のメールが届きます。万が

一予約番号を忘れても、大丈夫だろうと思います。今回、お店では何も聞かれま

せんでした。

 ミシュランの星を取って3年目に入った「Sola 」。値段と内容を考え

て、コストパフォーマンスはかなり良好だと思います。他にも星を取った

日本人シェフが大勢います。楽しみなことですね。ただ、和食のお店はあ

まりにもお高いので驚きました。パリの星付き和食のお店は、銀座の高級

料理店で食べるのと同じ値段。わざわざ日本人が行く事も無いなと感じた

次第です。