私達の出発は羽田からでした。2020年の東京オリンピックに向けてどんどん
立派になって行く羽田ですが、国際便のターミナルは初めてです。ANAの出発
はターミナル1。家からはリムジンで。荷物の持ち運びが楽だからです。着替え
等のもろもろを入れたキャリーケースは10キロを超えています。これを家から最
寄りの駅まで運ぶのも大変でした。
キャリーケースの中身は春から夏へ向けて気温の差があるパリに合わせて、
長袖と半袖を半々に。パンツは長いものだけを3枚。1枚は部屋の中での普段
ばきに用意しました。上着はジャケット1枚とユニクロのダウンベスト。ジャケット
は改まったレストランでの食事用として、東京から着てゆきました。ダウンベスト
は何より軽いと言うメリットの上に寒さ対策には打って付け。空気を抜けば小さく
なるのも魅力です。その他に絶対に必須なものとしてスリッパ。これは100均で
買いました。そして折畳傘。いつもは重くなるので持たないのですが、事前に
ネットでパリの天気予報1週間分をチェックしたところ、日程の半分が雨
の予定だったからです。もちろん衣服も、気温を調べて用意しました。
空港に着き、ANAのカウンターに荷物を預けて搭乗券を受け取ります。次に
しなくてはならないのは携帯電話のレンタル。国内で使っている携帯が海外で
使えないと分かったのはごく最近。必要だろうか、いや要らないのではと一緒に
行く娘と話合いました。結局、万が一はぐれた時に連絡し合えるからとレンタル
することに決定。料金は1台につき3,500円と安くはありませんが、用心深い娘が
譲らないのでほぼ仕方なく。 今回のアパルトマンには無料のローカル電話が
付いているので、レストランの予約等パリ市内の電話に不自由はしないはずで
す。この時点での私は、ほとんど使うことは無いだろうと全くアテにしていません
でした。スマホだったらほとんどが海外仕様かも知れませんが、私はスマホを
使う必要が日常的にありません。検索は自宅で済ませているからです。
出国のための保安検査は結構キビシイですが、何事も無く終わりました。さて
、朝6時起きで朝食も取らずに家を出てきた私達です。早速簡単に食べることに
しました。多分、機内では2回ぐらい機内食が出るはずだから出発前に食べ過ぎ
は禁物と、搭乗ゲートに一番近い和食のお店「Japanese Bistro うららか」で
おにぎりセットを一つだけ頼み、二人で分け合いました。
小うどん付きの、この量で1,030円。なんでも高めの飛行場で、安いかも
食後は搭乗までのんびりと過ごしているつもりが、案外に早く時間が過ぎたよ
うな気がします。飛行機は10:25、ほぼ予定通りに羽田を発ちました。一息つく
と、おしぼりのサービスがあります。そして前菜代わりのスナックが配られます。
同時に赤・白のワインやビール、お茶類にコーヒー等の飲み物サービスがあり
ます。実は私と娘は医師からアルコールの摂取を禁止されています。折角のパリ
ですが、ワイン情報についてだけは書くことが出来ません。とても残念ですが。
そこで今回、ノンアルコールのビールを調べてみました。結構あるんです。ドイ
ツ産とかフランス産とか。ただし、レストラン等では?と言うことですね。日本のフ
レンチではかなり用意しているお店がありますが。ついでにノンアルコールのワ
インについても調べてみました。あるんですよ!その名はヴィンテス。そしてノン
アルコールのシャンパンまで。Joël Robuchon(ジョエル・ロブション) によって紹
介された「So Jennie」(ソー・ジェニー)です。もっともフランスでも珍しくてニュ
ースになったぐらいですから、普通のレストランでお目に掛かれるとは思ってい
ません。
ヘーゼルナッツやおかきが詰まっているおつまみです。暖かい日本茶と一緒に
いただきました
次は機内食です。2通りが用意されていて、お互いに別々なものを頼んでみ
ました。昔は結構わくわくしたものですが、20年ぶりの機内食はどうでしょうか。
私が選んだ和食は「たらば蟹と北の幸丼」。ピンク色は紫蘇風味のそうめん
もう一方は「コトコト煮込んだ赤ワインのハッシュドビーフ。味見をしたら、
なかなかいけてました
デザートはハーゲンダッツのバニラ
パリまでの搭乗時間は約12時間。残念ながら座席はほぼ満席。横になって寝
て過ごすことも出来ません。こんな時はどうやって退屈しのぎをするか。私的に
はあまり期待していなかったのですが、映画を見ました。それも3本!一つ目は
今上映中の「アナと雪の女王」です。ディズニーアニメは昔大好きでしたが、今は
その独特なアニメの表情が日本アニメと違って大袈裟過ぎて好きになれなくなっ
ていました。でも久々に面白かったですよ。アナもとっても可愛かった。小さな子
供用の番組も用意されていてプログラムが多彩になりましたね。もう1本、見た
かったけれどチャンスが無かった「最強の二人」もなかなか良かったです。最後
は「青いパパイヤの香り」。この際、一つぐらいはアジア映画を見ておこうかと思
った次第。うーん、日本映画に良く似た細やかさが好いですね。おかげで全く退
屈せずにパリに到着しました。
到着前の機内食「白身魚照り焼き」。何故パンが必要?
チキンビーンズシチュー トマト風味。ごく普通でした