セーヌに浮かぶ二つの島へ | 私的パリ案内

私的パリ案内

大好きなパリ!美術館も音楽もいいけれど
美味しいものもチョコッと食べてみたい
そんなおばさんの旅レポートです

  すっかり寄り道してしまいました。ゆったりと楽しむ

旅ですから、寄り道全然OKですが。でも、そろそろ

散歩の話に戻りましょう。私たちは「Maubert」(モー

ベル)のマルシェで、メロンの他に洋ナシ(多分、ラ・

フランス)を4個(9フラン、約180円)、チェリー500

(12フランちょっと 約250円)にトマトまで買い込みま

した。

 チェリーは日本で言うところのアメリカンチェリーと

ほぼ同じです。大きくて深紅色していて。アメリカンチ

ェリーよりは果肉がややまったりしていて、味が濃いよ

うな・・・。本当にフランス産なのかしらとずーっと疑っ

ていたのですが、調べてみると。「Cœur de Pigeon」

(クール ドピジョン)と呼ばれる“鳩の心臓”

という名前のランス産らしいです。

(サイト http://y-kato.blog.openers.jp/2012/07/06/39/

 ちょっと嬉しいですね。いくらチェリーが好き

でも、パリでアメリカ産は欲しくありません。産

地としては、フジュロール地方やブルゴーニュ地

方あたりらしいのですが、フジュロール地方は全

く知りません「Bourgogne」ブルゴーニュ)

は数回行ったことがあります。ワインで有名な地

方です。首府、日本で言うところの県庁所在地は

Dijon(ディジョン)。最近、そこのマスタードを

日本のスーパーでも普通に見掛けるようになりま

したね。

  では買ったばかりのトマトを齧りながら、「Pont au 

Double」(ドブル橋)を渡って「Île de la Cité」(イル

・デ・ラ・スィテ)シテ島へ。ここはパリ発祥の地と言

われています。やがてノートルダム寺院「Cathédrale

Notre-Dame」が見えて来ました。大聖堂と呼ばれる

こともある、パリで一番有名な寺院。約200年かけ

て建てられたゴシック建築。シンメトリーの美しさは

秀逸です。また、ナポレオンの戴冠式が行われたこと

や耽美な3つのバラ窓など、知らない人はいないこと

でしょう。

 一度団体ツアーで来たことがある方は、私達のよう

に北側の塔に昇ってみるとのはどうでしょうか?ルー

ブル美術館を始め、パリの見所にはほとんど日本語の

パンフレットが用意されていますので、個人で訪れて

も大丈夫。ゆっくりと自分のペースで鑑賞することが

出来ます。北側の塔へは狭い階段をかなり行きます。

苦労しますが、エッフェル塔から見るのとは一味違う

パリが待っていますよ。

 記録ファイルに無いので無料だったと思っていまし

たが、現在は8€必要のようです。そして、こちらは

全く知らなかったのですが地下にはローマ時代の古代

家屋跡が残るクリプト(地下壕)があるとのこと。

回は是非訪れてみたいと思います。

(サイト All About  http://allabout.co.jp/gm/gc/372289/

 

 横道に逸れますが、長い間パリのノートルダム寺院

は固有名詞だと思っていました。ところが実は違うの

ですね。「 Notre-Dame」(ノートルダム)とは聖母

マリアのこと。寺院に特別に付けられた固有名詞では

無かったんです。気が付いたのはシャルトルでしたが、

フランスには全部で8つもあるのだそう。(サイト 

All About)その中で、私が訪れたことがあるのはパリ、

シャルトル、そしてル・ピュイです。その3つとも、ま

ず建築の素晴らしさに目を奪われてしまいました。私自

身はキリスト教徒ではありませんが、宗教に掛ける人類

の想いには計り知れないものがあるのだなと感じたもの

です。

        

     ノートルダム寺院の裏側。

 公園には花が植えられ、くつろぎの場と

 なっています。



  正面のお土産屋さん。台はロバが引く荷車。

(映っていないのが残念です)クラッシックですね。

ぶら下がっているTシャツには「I love Paris」と

書いてありました。

       



 ノートルダム寺院を後にした私たちは次に、ぶらぶら

歩いてサン・ルイ島へ。パリで一番と言われているアイ

スクリーム屋さん「Berthillon」(ベルティヨン)が目

的です。島の中央を走る「R.St.Lois en I'lleサン・ル

イ・アン・リル通りに入り、少し行っただけで行列が見

えてきました。真夏の31アイスクリームのような行列で

はありませんが、途切れることなくお客さんがやって来

ます。

 創業者のベルティヨンさんのアイスクリームに掛ける

情熱について、詳しくは次のサイトで読むことが出来ま

す。 

(サイト http://www.hayakoo.com/berthillon/

 要約すれば、最近の私たちの耳にもやっと馴染んで来

上質な“低温殺菌”の牛乳を使っていること。またバ

ニラやカカオ、果物などは産地にこだわりを持って選ん

でいること。牛乳に関しては、さすが酪農先進国だなと

思います。私たちが子供のころは(もちろん戦後です

が)随分長い間、薄められた生乳でも無い牛乳を飲んで

来ました。最近になってやっと生乳100%から作られた

牛乳を飲み、より鮮度の高い品質を望む人たちが低温殺

菌の牛乳を購入するようになっています。実は、フラン

スは農業による自給率がユーロで一番高い国なんですね。

有機農法についてもウルサイ。そんな人々に愛されてい

ベルティヨンのアイスクリーム、また機会があれば食

べたいと思っています。




 

  ベルティヨンの入り口。行列が出来ています。

  中のサロンでも食べることが出来るそう。この次は

  ゆっくりとパフェも味わってみたいです。

 ただし、それだけのためにサン・ルイ島へ行くか?と

言えば、NOです。調べてみるとこの小さな島はベルティ

ヨンのアイスクリームを扱うお店がどんどん増えている

とのこと。一体どんな風に変わってしまったんでしょう

か。私たちは、アイスクリームを食べた後、この小さな

島をぐるりと歩いてみました。可愛いお土産のお店があ

ったりして、なかなかに楽しかったのです。2時間もあ

れば十分のこの島は、何か他の目的と組み合わせてスケ

ジュールに入れようかなと考えています。