♪こんにちは。
地域でUターンして百姓デビューした
著者が、「理想」を求めて、勉強会をし
仲間を増やし叶えていく…。
その根本には「子どもたちの為に…」
という祈りや願いが込められている
ように感じます。
そんな素敵な生き方を紹介します。
「七転八倒百姓記」 菅野芳秀氏著
現代書館 2021年10月 出版
☆
<百姓と経済優先の課題>
・百姓とは、まさに土の上に誇りを
持って生きようとする人。
…時代の流れにむやみに妥協せず、
自分らしい一歩一歩に拘る人。
…あるいは時の権力に迎合する事を
良しとしない、そんな生き方。
・国際化…強いものが弱い者から
ぶんどって行く方針だ。
☆
・フィリピンのスモーキー・
マウンテンなどのスラムは、
…かつて小作人として働いていた
”土地なし”農民が生活苦から
農村を逃げ出し、仕事を探す為に
都会に出てきたことで形成されて
いったという。
・砂糖の世界的不況のように、
いったん価格崩壊が始まると
(その食物を育てることに
専業化した)地域経済が、
…いっぺんに、破綻し飢餓と
スラムの地域化とかしていく。
…農業の中に企業経営を持ち込めば
日本でもこのようにならないとも
限らない。
☆
・アメリカの農民は「アメリカの
農業経営の90%近くが家族経営
農家で、その半分が兼業農家だ。
…今アメリカでは食糧の輸出
戦略の下で、低コスト農業が
求められており、
…それに対応できない農家の離農が
相次いでいる。
…アメリカで富んでいる農場は、
巨大アグリビジネスだけだ。だが、
これらの農場は化学肥料を多用する
自然収奪型農法で、
…土壌流出など多くの問題の原因に
なっている」。
☆
・眼の前の資源を、自分たちの世代
だけに分け与えられたものであると
いう大きな認識違いと
…地下水や河川、土や環境全体への
影響を全く配慮しない、目先の利益や
生産効率のみを追っている農法だ。
…ここでいう生産性や効率、
コストに対する考え方は、
社会の持続性や永続性を組み込んだ
ものではない。
…水や土壌を汚染から守ることを
前提としたコストではなく、
リサイクル可能な資源を回収、
再利用することを前提にした
効率主義でもない。
…あとはどうなろうと、汚し放題の
使い捨て。当面の競争のために、
ただ作って吐き出すだけだ。
…そのような生産のあり方が、今、
あらゆる生命体の生存危機を招いて
いる。
☆
…つづきます…。