患者さんや家族さんの対応も、看護師の大事な仕事の一つ。
良い関係性をつくるためにも、気持ち良いやりとりをしたいものです。
でも、まあ、色んな方がいらっしゃいますよね
以前、家族さんからやたらとツンケンした感じで話しかけられました。
「テレビは見ていんですかっ」
「消灯は何時ですかっ」
言葉の最期に「っ」と「」がついているような感じ
おーーーっとぅ、なんか怒ってらっしゃる?
どしたどした?クレームか???と身構えたのですが、どうやらそういう話し方の人のようで、
「ありがとうございましたっ」と笑顔で帰って行かれました(笑)
私たちはついつい、相手の態度や言葉に反応してしまいます。
感じの悪い人に出会った時。
ムカムカっと嫌な気持ちや、反論したい気持ちが湧いてきます
または、自分を責める気持ちや、なんで分かってくれないの?という悲しい気持ちに陥ることも
この反応は、生きるための防衛反応です。
相手の態度や言葉から、「傷つけられるのでは?!」というのを察すると、私たちは一瞬で、
無意識に「傷つけられてたまるか!」「間違っているのはソッチのほうだ」というモードに入ります。
その昔、生命を守るために神様が人間につけた機能の一つ。
だからそれ自体は悪いことではありません。
でも、生命の危険のない今の世の中では、いたずらに心を振り回す原因になります。
いつもだれかの態度や言葉に反応し、怒ったり悲しくなったりしていては、心が疲れてしまいます。
それに、相手に寄り添って話を聴くこと(傾聴)ができなくなってしまいますし、患者さんやご家族とも、より良い関係性を創ることができなくなってしまいます。
ではどうしたらいいか。
ただ、「私は今、相手の態度や言葉に反応しているんだ」と気付くことだけでいいです
反応していることに気付くと、
「傷つけられてたまるか!!」というモードから、
「なんだいなんだい、聴いてやろうじゃないか」モードに変わります。
出典:https://bokete.jp/odai/441276
この時に、相手の態度や言葉の奥にある「気持ち」に意識をぐーーーーっと向けて下さい。
この人が本当に聴いてほしいことはなんだろう?
「わからないことが不安なのかな?」
「どうしたら安心できるかな?」
「プライドを傷つけられるのが怖いのかな?」
「さみしいのかな?」
相手の態度や言葉に反応して関わるのではなく、
相手の気持ちに意識を向けて耳をすませることができたら、
目の前の人に、心を振り回されずにすむようになりますよ