規則も命令も上司も責任もない！職場がある。
何時に来て、何時に帰ってもOK。
給料もほしい分だけ自己申告制。
命令されることも命令することもない。
はて？何を言ってるんだ？
と思われるかもしれませんが、そんな会社が実在します
三重県鈴鹿市にある「おふくろさん弁当」。
規則や命令で人を縛らず、誰も役職も責任も持たないのに、毎年、業績をのばしているという謎な会社があるという・・・。
NHKのニュースで紹介されました
短くて分かりやすいのでぜひぜひ。
昨日はそのおふくろさん弁当の社長係り(！！)の龍さんのお話を聴いてきました。
私とあまり歳が変わらないのに、風格漂う龍さん。
もともと、龍さんは不動産会社にお勤めだったのですが、会社の売上優先、お客様置き去りの働き方が嫌になり、縛られない自由な働き方、本当にしたい働き方を求めて、仲間と独立されました。
なんでも話し合いで決めようと、毎日１４時に集まって話をする時間を設けていたそうです。
ところが！！！
話せば話すほど仲が悪くなる！！
一般的に、話し合いというと、何か問題や課題について解決するために、お互いの意見を出し合います。
そして、意見は一人ひとり違っていて、それぞれが自分の正しさをもっています。
自分が正しい！と思っていると、意見が受け入れられない場合、自分を否定された気持ちになったり、相手を責める気持ちになります。
結果、話せば話すほど仲が悪くなっていったそうです
「まず、話し合いのできる人になる」ということが大切だと気付いた龍さんは、人についての研究をしているサイエンス研究所の研修にいかれ、自分の内側に目を向けることが大切だときづかれます。
どうして自分はそれが正しいと言い切れるのだろう？
どうして否定されたような気持ちになるんだろう？
どうして相手によって強い態度で言えてしまえるんだろう？
どうして相手によって何も言えなくなってしまうんだろう？
誰かに「お弁当のご飯もっとご飯少なくして！」と言われた時。
内側にどんな反応が起こっているでしょう？
・そんな大きな声で言わなくても。
・もっと優しく言ってくれたらいいのに。
・私嫌われているんだ。
・気が利かない私が悪いんだ。
・どうせ私なんか・・・。
思い当たることがありませんか？
相手の言っていることは「ご飯を少なくして欲しい」ということ。
以下の反応は、言われたほうが勝手に創り上げた妄想です。
こうやって「自分の内側に目を向け、自分の気持ちに気付く」ということをやり始めてから、徐々に職場が変わってきたそうです。
自分の気持に気付くと、
「この人はどんな気持ちで言っているんだろう？」
相手の気持ちにも意識が向くようになる。
そして、相手が自分の言葉に反応しないでいてくれると思うと、安心して自分の話ができる。
そうして少しずつ、人が人を大切にする職場風土ができあがっていったということでした。
お話を伺って、自分が主任として働いていた時のことを思い出してジーーンとしました。
当時の病棟は、この関わりが広がっていっていたなあって。
だから、休みの日も出てくる人がいて、早く帰れっていっても残っておしゃべりしてるナースたちがいっぱいいたんだなあ。
もちろん、しんどいことも大変なこともいっぱいあって、文句や愚痴もいっぱい聴いたけど
一人ひとりのパフォーマンスが最大限に発揮される安心で安全な雰囲気があること。
これは私が理想の職場を創っていく時に大切にしていることの１つです。
それは、人と人との関わり方で出来上がっていきます。
関わり方を変えるには、自分に気づく必要があります。
それは、難しいことではありません。
でも、一歩踏み出す勇気が必要かもしれません。
龍さんのお話をお聴きして、看護の世界に力を引き出し合う関わり方を届けていきたいという私の願いを、思いっきりあと押してもらった気持ちになりました。
安心で安全な職場を創るコミュニケーション。
人の気持ちに焦点をあてた話の聴き方もお伝えします！
応援ポチッとお願いします
